12月の芝生の手入れ 基本作業と注意点

日本芝(高麗系)の12月の手入れ

12月の日本芝の様子

12月の姫高麗芝の様子

12月になるとほぼ休眠状態になり枯葉が急に増加します。手入れの必要もほとんど無くなり、逆にそっとしておく方がいい時期になります。冬雑草を抜いておくぐらいでいいしょう。庭木が大きくなって木陰による芝生への影響が気になるようでしたら、冬の間に剪定をしておくことをお勧めします。


芝生の雑草対策

日本芝は休眠しますが、スズメノカタビラなどは冬でも生えてきます。大きくならないうちに抜いておきましょう。種を落させないうちに抜いておくと、次の世代が生えてこなくなります。たくさん生えてきて手に負えない場合は、除草剤による対処がお勧めです。


芝刈り

必要ありません。ごくまれに12月に入ってから穂が伸びることがありますが、その場合は穂刈りをしてください。葉はなるべく長めに残した方がいいですから、穂が葉より上に伸びないようなら刈らずにそのままでも構いません。(葉より上に出た穂を刈る)

冬は枯れ葉が保温の役割をしてくれますので、低刈りをしないでください。次の本格的な手入れは2月の更新作業からスタートします。


芝生の水やり

必要ありません。


芝生の施肥

与えません。休眠に入ると肥料を吸収しなくなります。


芝生の病害虫

気温低下で害虫の活動できる温度ではなくなりますので、発生の心配はありません。


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寒地型西洋芝の12月の手入れ

12月の寒地型西洋芝の様子

12月のケンタッキーブルーグラスの様子

冬の寒さが本格的になるにつれて芝生の成長も衰え、枯葉が増えたりアントシアンによる変色(紅葉)などの影響が現れ始めます。特に本格的に降霜が始まると寒さの影響が強くなるでしょう。液肥で耐寒性を向上させる栄養素を与えながら寒さ対策をしてください。


芝刈り

寒地型西洋芝も真冬になるとほぼ休眠状態になりますから、気温が低くなるとほとんど成長しなくなります。伸びたなと感じたら芝刈りをしてください。

水やり

雨が適度に降るようなら散水は必要ありません。晴天続きで過乾燥になる場合は散水してください。

肥料

寒さで根からの肥料吸収は衰えていますから液体肥料で補う程度でいいでしょう。カリや糖、ケイ酸、カルシウムが入った液肥を与えておくと耐寒性が向上します。

病気

気温が低くなると病原菌の活動も停止しますので、病気が発生するリスクも低下します。気温や天候によっては発生することもありますから、異変を見つけたら早めに殺菌剤などで対処しておきましょう。

■発生の可能性がある病害
ピシウム病、フェアリーリング病、フザリウム病、細菌病、紅色雪腐病、雪腐小粒菌核病

害虫

気温低下で害虫の活動できる温度ではなくなりますので、発生の心配はありません。


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