芝生の不陸はなぜ問題なのか、その理由と修正方法について

芝生イメージ

最初に平らに整えたはずの芝生の床土も、沈下や踏圧などによって次第に不陸(ふろく:デコボコのこと)が発生し始めます。不陸は芝生にとってはデメリットしかありませんから、できるだけ不陸が発生しないように維持することが理想です。では、不陸のデメリットとは一体なんでしょうか。具体的な修正方法についても解説します。





芝生にできる不陸は何が問題なのか

軸刈りの原因

芝刈りをする様子 芝生のお手入れとガーデニング

地面がデコボコしていると、高くなった部分が芝刈りの際に軸刈りになることがあります。修正しない限り芝刈りをするたびに軸刈りになりますから、その部分の芝が徐々に弱っていくことになります。また不陸があると芝刈り機の動きもスムーズではなくなり、余分な力が必要だったり、真っ直ぐ走らせるのが難しくなったりします。


デコボコの水たまりが病害を助長

芝生に大量の雨が降る様子

デコボコのへこんだ部分は、降雨時に水たまりができます。特に雨が長引く場合は長時間水たまりになってしまうため、水分を好む病原菌が繁殖してしまいます。病原菌の繁殖は芝生の罹患リスクを高めるため、病害が発生しやすくなります。また、散布した肥料や資材も低いところへ流れる性質がありますから、効果がまばらになってしまう可能性もあります。不陸の発生は、デメリットこそあれメリットは一つもありません。


不陸を修正する方法

目土入れによる不陸修正

最も一般的な不陸修正の方法と言えるでしょう。へこんでいるところに目土を入れてグランドレベルを調整することにより、不陸を修正する方法です。ただし、やりすぎると修正した部分が凸状態になりますので、少しずつ確認しながら調整してください。一気にやろうとすると失敗しやすくなります。また、深めの大きな凹みを目土入れで一気に修正すると、目土が厚すぎて枯れてしまうことがあります。こういう場合も少しずつ1年2年のスパンで修正してください。真夏は強い日差しで目土が熱くなりますから、不陸修正の時期としてはあまり適当ではありません。

芝生のへこみ具合を確認する様子

目土入れの前に芝生のへこみ具合を確認しておきます。



目土をトンボやブラシなどで薄く広げる

目土をトンボやブラシなどで広げながらへこんだ場所を埋めていきます。


目土でへこみを埋めた様子

目土をへこみ具合に合わせて広げたところ。たくさん入れすぎると、逆に目土入れをした部分が高くなってしまいますので、少しずつ確認しながら足してください。


目土を板やローラーで転圧する

板やローラーなどで目土を転圧します。


目土入れ後に不陸を確認

修正具合を確認し、まだ目土が必要であれば足します。



散水して目土を落ち着かせる

仕上げに散水し、葉についた土を落として目土を落ち着かせます。


ローラーがけによる不陸修正

芝生用ローラーを定期的にかけることによって不陸修正をすうる方法で、細かな不陸の修正に向いています。大きな起伏のような不陸を修正する場合は、目土入れと平行して行うといいでしょう。

削ることによる不陸修正

草刈機や熊手などで凸部分を削って不陸を修正する方法です。春の更新作業や秋のオーバーシード前の準備など、地上部分を刈り取ってしまう時の方が作業しやすいでしょう。

草刈機で芝生の不陸を削る

春の更新作業で冬枯れした芝を除去すると不陸が確認しやすくなります。その際に凸部分を草刈機などで削って不陸修正します。


芝生の不陸を確認しながら削る

目土入れとは逆に、削りすぎるとへこんでしまいますから、不陸の具合を確認しながら少しずつ削ってください。


不陸をできるだけ回避する

重たい車両などを乗り入れしない

バイクが通って不陸(デコボコ)が生じた芝生

車やバイクなど、重たい車両が芝生に入ると左の写真のようにデコボコが生じることがあります。できるだけ重たい車両で立ち入らないようにしてください。特に土壌改良剤を投入して土が軟らかくなっている場合は、踏圧の影響を受けやすくなります。


雨で軟らかくなっている時は芝生に立ち入らない

雨が大量に降ったときには床土が軟らかくなることがあります。芝生に入って土が凹むような感覚を感じたら、しばらく立ち入らないようにした方がいいでしょう。