芝張りに適した時期
芝生を張った後は、できるだけスムーズに成長させ、1日でも早く絨毯のような仕上がりを見たいものです。そのためには、芝生をはる時期もとても大切。あわてて張るよりも、適切な時期が来るのを待った方が後々の仕上がりが早くなることもあります。
日本芝の芝張りに最適なのは春
日本芝の芝張りに最適な時期は春です。暖地では3月~5月、寒冷地では4月~6月あたりが目安となります。春は芝生が旺盛に始める時期でもあり、芝張り後に重要となる「根付き」もスムーズに完了するでしょう。芝生が一番勢いづく時期に芝張りをすることで、その後の成功率が高まります。芝張り後は、勢いよく成長しない、部分的に枯れるなど、様々な不具合が生じることもありますから、できるだけ良好な条件を選んでおくことをお勧めします。
夏は新鮮な芝が入手できるかどうかがポイント
夏も芝張りは可能ですが、切り芝(タイル状もしくはロール状の芝・ソッド)が高温によって傷みやすい時期ですので、新鮮な芝が入手できるかどうかがポイントになります。芝生の生産圃場から切り出されて何日も経過しているものは避けてください。そういった芝は、すでに枯れていたり、芝張り後に弱って枯れてしまう確率が高くなります。また、芝張り後に水分をしっかり与えることも大切です。切り芝は圃場から切り出された際に、本来あるべき根を切り取られた状態で出荷されるため水分吸収が弱く、高い気温によって表層の水分が蒸発しやすくなってるためです。
夏に鮮度の高い芝を入手するのは、通販が便利です。注文を受けてから圃場から切り出す業者もありますので、そういったサービスを利用すると新鮮な芝が入手できるでしょう。割高にはなりますが、配送方法でクール便を利用できるところがお勧めです(運送中の蒸れを防ぐため)。
一番避けたい時期は休眠前
もし、10月から2月ぐらいに芝張りを検討しているようでしたら、春になるまで待ってから芝張りをすることをお勧めします。11月から冬にかけては日本芝の休眠期になるため、芝が根付かず越冬することになり、冬の寒さで弱ってしまうこともあります。冬に弱った芝は春の立ち上がりが遅れるため、春に張った芝より仕上がりが遅くなることがあります。