姫高麗芝を5種類の条件で生育比較

姫高麗芝を様々な条件で生育させ、成長具合を比較してみる実験です。条件は次の5種類です。
1.何も無し
2.元肥(バロネス粒状肥料)
3.追肥(バロネス粒状肥料)
4.液肥(メネデール芝肥料)
5.キトサン溶液
実験の準備の様子は、日記の「芝刈り・生育比較実験の準備をご参照ください。




実験の経過報告

経過報告は日付の新しい順に並んでいます。

2009年10月11日(月) 133日経過 実験終了

姫高麗芝で条件別の生育比較をしてきた結果を総括します。

まず、芝張り後の立ち上がりについては次のような結果となりました。

1位:元肥(粒状肥料を土壌に混入、追肥無し)
2位:液肥(芝張り直後から定期散布)
3位:追肥(粒状肥料を芝張り後すぐ散布)
4位:キトサン(芝張り後薄めに散布)
4位:無し

「キトサン」と「無」しはほぼ同じぐらいの伸び方でしたが、密度はやや「キトサン」の方が優勢でした。これらのことから、芝生の立ち上がりを早くするためには肥料が有効であると言えるでしょう。特に元肥はとても効果がありました。ただ、元肥は量が多すぎると修正不可能ですから、多すぎにならないよう注意が必要です。追肥やキトサンに関しても、立ち上がり時期には散布量を薄め少なめにした方がいいでしょう。

次に、最終的な成長具合に関しては次のような結果となりました。

1位:追肥(粒状肥料を芝張り後すぐ散布、2ヵ月後に再度散布)
2位:液肥(芝張り直後から10日~2週間おきに定期散布)
3位:元肥(粒状肥料を土壌に混入、追肥無し)
4位:無し
※キトサンを散布したものは、実験途中で散布量を間違えて枯らしてしまい、判断不能となりました。

やはり継続的に肥料散布を続ける方がよく成長しますが、意外だったのは元肥です。元肥を与えた芝生には追肥をしなかったのですが、さほど見劣りするようなこともなく密に成長してくれました(下の写真参照)。元肥がかなり有効であることがよく分かります。

以上のことから、芝生の立ち上げとその後の成長を促進するには「元肥+追肥」が有効であると言えるでしょう。実験途中、私のミスでキトサンを与えていたものを枯らしてしまいましたが、実はキトサンのみを与えていたものも密度に関しては申し分なく、根張りを良くするという効用が現れていたものと推察します。ですので、「元肥+追肥+キトサンのような補助資材」の組み合わせで、さらに成長を促進することができると思います。ただ、用量を間違えてやりすぎてしまうと「枯れる」こともありますので、そのあたりは注意しておかないといけないでしょう。

2009年09月14日(月) 106日経過

週1のバリカンを続けて、前回の撮影から2カ月たちました。元肥を与えたもの、液肥を与え続けているもの、粒状肥料の追肥、このあたりが密度も高く、葉色も濃くきれいに見えます。キトサンを散布したものは1カ月ほど前に散布量を間違えて枯らせてしまいましたので比較不可能となりました。芝密度は非常によかったので残念です。

2009年07月13日(月) 43日経過

バリカンでカットしました(カット後3日経過)。色は相変わらず元肥のものが濃く、成長も早いですね。芝の立ち上げを早くするのは、元肥が一番いいようです。液肥を与えているものも色が濃くなってきました。やはり、継続散布は有利になっていくでしょう。キトサンは芝生を明るいグリーンにする効果があるのですが、その傾向が出始めている感じです。密度は今のところ一目で分かるような差はありません。新芽がどんどん出ていますので、今後どのような違いが出てくるのか観察していきたいと思います。

2009年07月04日(土) 34日経過

現在の成長番付は下記のとおりです。
1位:元肥
2位:液肥
3位:追肥
4位:無し、キトサン(同じくらい)
キトサンと無しのものは、成長具合はほぼ同じなのですが、芝密度はややキトサンに分があります。キトサンは肥料と組み合わせることで相乗効果を狙う方がいいのかもしれません。今後は芝刈りを繰り返して密度や葉の太さなどを比較していく予定です。

2009年06月23日(火) 23日経過

全体的にかなり成長してきました。元肥を与えているものが一番成長著しいですが、葉の色が濃すぎ(チッソが効きすぎ?)のような感じです。もう少し伸びたら芝刈りをしてやるつもりです。

2009年06月13日(土) 13日経過

肥料を与えているものは、やや葉の色が濃くなってきました。写真ではちょっと分かりにくいかもしれません。

2009年06月06日(土) 6日経過

実験開始から6日経過。まだほとんど差はありません。

2009年05月31日(日) 実験スタート

実験スタート。5種類の条件に沿って、プランターに姫高麗芝を植えました。