芝生の成長に合わせて芝刈りを開始する

初めての芝刈りはいつから始める?

芝刈り機

芝張りが終わり、しっかり根付くと芝生は旺盛に成長し葉がよく伸びるようになります。しかし、放っておくと葉が伸びすぎになり、困った問題が発生することになります。そうなる前に、タイミングよく芝刈りを始めてください。





初めての芝刈りはいつ始めるか

芝生の成長に合わせて芝刈りを開始する

芝生が伸び始めると気になるのが、芝刈りをいつから始めればいいのかということでしょう。目安として、葉の長さが30~40ミリぐらいになったら、20ミリぐらいの刈り高で芝刈りを始めてください。管理人の経験上、20ミリぐらいが手入れの簡易さと見た目のバランスが良いように感じます。刈り高には決まったルールはありませんので、自由に設定して構いません。一般的な芝刈り機には、刈り高を調整する機能がありますので、説明書を見ながら好みの高さに設定してください。


〔ポイント〕刈り高の1/3~半分程度を刈るのが芝刈りの基本です。

◇10ミリで刈り揃える場合は15~20ミリに伸びたら芝刈り
◇15ミリで刈り揃える場合は20~30ミリに伸びたら芝刈り
◇20ミリで刈り揃える場合は、30~40ミリに伸びたら芝刈り

このように、刈り高に合わせて芝刈りのタイミングを見計らってください。

気をつけたい成長のムラ

芝生の際刈りをする様子
際の芝は他より成長が早いことがある

芝生が均一に成長するのは意外に難しく、成長ムラができることもあります。よく伸びる場所とそうでない場所では、当然葉の長さが異なります。短いところが成長するのを待っていると、よく成長する場所が「伸びすぎ」になることがあります。芝刈りのタイミングは、あまり成長しない場所ではなくよく成長する場所を基準にしてください。よく成長している場所が、目標の長さになったら芝刈りを始めましょう。際の部分は比較的伸びやすいので、際刈りができるハサミやバリカンをあらかじめ用意しておくといいでしょう。芝刈り機では端まで刈ることができません。


伸びすぎになると何が起きる?

芝生は、横にはう「ほふく茎(ランナー)」から、上に向かって茎と葉が伸びてゆきます。伸ばしすぎた芝は葉だけでなく茎も伸びていますので、一気に刈ると茎の部分でカットしてしまうことがあります。これを「軸刈り」と言います。軸刈りは葉が無い状態になりますので、芝生の美しさが損なわれてしまいます。

また、軸刈りによって葉が無くなると植物にとって最も重要な光合成ができなくなり、芝生に負担をかけることになります(光合成不足は病虫害リスクを高めることもあります)。ですので、よく伸ばしてから刈るよりも、ちょっと早いかな?というぐらいで刈る方が良いのです。

芝張りが終わったら、芝刈り機やハサミ、バリカンを早めに用意しておき、いつでも芝刈りを始められるように準備しておくことをお勧めします。勢いが出てきた芝は、成長するのも思いのほか早くなります。

きれいな芝生は芝刈り無しにはありえない

芝張りを終えたら、いつの日か絨毯のような芝に仕上がることを期待すると思います。そのためには、ひたすら芝刈りを繰り返すことが大切です。芝刈りができるぐらい成長してきたら、シーズン中は週1回ペースを目安に芝刈りを繰り返してください。芝生は刈られることで密度が高まる性質があり、なおかつ絨毯のように見せるためには刈り揃えることが大切です。芝刈りをするためには、旺盛な成長をサポートしなければなりませんので、肥料や水を適度に与えることも重要です。定期的な芝刈りを繰り返し、窓から芝生を眺めてはニヤニヤしてしまう日が来ることを楽しみにしながら手入れをしてください。