寒地型西洋芝で冬も緑の芝生にする
常緑の芝生を作る方法として最もベーシックな方法が寒地型西洋芝を植える方法です。寒地型西洋芝も冬はほぼ休眠しますが、暖地型の芝生のように冬枯れすることがありません。ですので、着色したり芝生の品種を切り替える必要が無く、そのまま常緑を楽しめます。と、ここまで書くといかにも簡単に常緑になりそうですが、実際にはなかなかそうはいかないのです。
寒地型西洋芝は本当に常緑なのか
寒地型西洋芝の最大の弱点は高温多湿です。元々西洋のカラっとした気候に適した品種ですから、日本のように高温多湿の環境では成育が難しくなります。真夏になると気温が高すぎることと強すぎる日差しによって光合成ができず、ストレスと疲れがたまる一方になります。条件が悪いといわゆる夏枯れが発生し、ひどい場合は半分以上が枯れてしまうこともあります。
また、真冬の寒さによってもアンシアン(紅葉)や枯葉によって変色することがあります。寒地型の芝生が常緑であるとはいっても、極端な暑さ寒さになると何らかの問題が発生します。ですので、1年中絨毯のように美しい緑が維持できると期待しない方がいいでしょう。
ただし、春と秋の美しく刈り揃えられた寒地型西洋芝は、日本芝ではとうてい再現することができない鮮やかな色を楽しませてくれます。夏越しの難しさや大変さはありますが、ピーク時の美しさをそれを補って余りあると言っても過言ではないでしょう。
何かと難しい寒地型西洋芝ですが、トラブルも楽しむぐらいのつもりで取り組むと、常緑だけではない魅力が生まれるかもしれません。
それぞれの時期に強い品種をブレンドした三種混合種
寒地型西洋芝だけですと、どうしても真夏に弱く手入れが大変になります。その弱点を補うために夏に強い品種を混合した「三種混合種」もあります。寒い時期には冬芝が生き残り、暑い時期は夏芝が生き残ります。常時オーバーシーディングをしているようなイメージになります。ただし、三種混合を使ったとしても完璧に常緑にするのは難しいでしょうから、ある程度の勘所は必要になるでしょう。
展着材は使ってません
追加ですちなみにベントは現在5.5ミリでグリーンモアで刈ってます高麗は20ミリです
はじめまして、芝美人を購入したものてす自宅でベント60㎡とその回り高麗40㎡位やってます昨年の秋にダラースポットになって先月同じ所に再発しました前回はダゴグリーンを散布しましたが何かアドバイスありましたらお願いします
お世話になります。
芝美人をお買い上げいただきましてありがとうございました。
状況を確認させていただきたいのですが、昨年秋のダラースポット発症時にダコグリーンを1回散布、その後は殺菌剤の散布は無しで先月再発ということでよろしいでしょうか。
また殺菌剤の散布時には展着剤は加用されていますでしょうか。
よろしくお願い申し上げます。
返信遅くてスミマセン。3月15日にダゴグリーン24日エアレーション26日肥料4月22日アグリマシン5月11日ミラージュ6月7日害虫駆除6月8日ダゴニールターフ6月13日肥料ですヨロシクお願いします
>4月22日アグリマシン
こちらはアグリマイシン(殺菌剤)でいいでしょうか。そうしますと、今年に入ってからのダラースポットに適用がある殺菌剤の散布は3月15日のダコグリーンだけになりますので芝美人などダラースポットに適用がある殺菌剤を散布されてもいいと思います。
ダラースポットは意外としつこく発生することもあるようですから、できれば発症していないうちから適用のある殺菌剤をローテーション散布しておくことをお勧めします。(できれば他の殺菌剤も加えて3種類ぐらいで3~4週間おきに定期散布 ロブラール水和剤など)
また、殺菌剤散布時には必ず展着剤を加用してください。芝生に適用があるものならどれでも大丈夫です。
展着剤を加用しませんと殺菌剤の本来の効果が発揮されないことがあります。(散布した薬剤がはじかれてしまい葉や茎にうまく付着しない)
よろしくお願いいたします。
ありがとうございますちなみにミラージュはダラースポットの殺菌剤ですそれから展着材は販売してますか?⁉️あれば購入したいです
すみません、ミラージュを見落としてましたね。
適用のある殺菌剤を6月上旬に散布してその後発症となると薬剤の効果が十分発揮されていなかったのかもしれません。
松浦商店ではまくぴかという高機能展着剤を販売しています。
今日にでも散布されたいということであれば、取り急ぎホームセンターや園芸店でも何らかの展着剤が入手可能です。
よろしくお願い申し上げます。
いろいろご指導ありがとうございました又ヨロシクお願いします夏になるとまたブラウンハッチなとでると思います
ご返信ありがとうございました。
農薬の商社の方が常々おっしゃるのは「発病前の散布が一番効く」という点です。
ご参考になりましたら幸いです。
また何かございましたらお気軽にお問い合わせください。
寒地型芝草 2021-5-5 育成状況覗を拝見しました。
昨年秋にリセットからの立ち上がりは立派なですね。
生え際からの伸び高さはおよそ何mmですか、生え際の平坦化はこれからの課題でしょうが見せる、見るためには30mm位が無難かと思います。
春化で花芽が急速の伸びると思われるので抑制、刈る高さを低めで降雨だけで夏越が出来れば立派なもんですね。
うささん、こんばんは。
なんだか適当にやっていたら勝手に再生してくれた感じですので、ベントグラスの生育力のおかげでしょうね。
刈り高は17ミリですが、実際には20ミリ以上あるのではないかと思います。
刈り高3ミリ4ミリに耐える芝草ですから17ミリ20ミリだと夏越しもかなり楽だと感じます。
さて今年はどうなりますやら。
けんさん こんにちは(天気は良いが外出はコロナ禍で禁止)
田植え方式で植えた跡形もなく育成で、思った以上に低く刈ってあるんですね。昨年秋にリセット、なんとなく上手く行ったようですね。
これから気温は上昇して雨も降るし日照の時間も長くなる。育成旺盛ですから春化で花茎が急速に横にも伸びると思いますが、刈り取ると生え際から分げつで茎葉の数が増えるでしょう。芝密度が上がり夏の高温、多湿に耐えられるか見ものですね。
茎葉の数が増えれば雑草の種があっても光発芽性のメイシバ、スズメのカタビラが発芽できません。細かいひ弱な雑草が伸びてきますが刈れば気にならなくならます。
問題は耕す事を忘れた芝生維管理で重要なことは物理的に土壌の入れ替えが出来ません。土壌は経年で芝生の刈りカス、死んだ古い根等の体積有機物、風雨埃、育成斑から土壌を古結させ酸素を供給することができず腐敗により芝生は育たなくなります。
改善するために更新作業必要となるが表面が砂、目土で生え際凹凸修正も兼ねて行う、また鉄を含む資材投入で酸素供給で一時しのぎもありえます。
更新作業の中で特に重要なのがコアリングです。耕す意味でもこの作業によって物理的に土壌を部分的に入れ替えることができます。この作業を行わないと、グリーンの土壌は経年によって芝生は風雨埃、刈りカスや死んだ古い根などの有機物が部分的に凹凸化して堆積していきます。
長め刈り高を多くして見るため、見せるためなら問題ないがスポーツターフとしては不都合が生じます。
有機物は化学的に結合しやすく堆積していくことで土壌を固結させてします。そして土壌中に酸素を供給することができず、土壌中の腐敗により芝生は育たなくなります。このような状態にならないようコアリングによって物理的に改善しますがコアリングの数が少ないから増やす必要があります。
しかし、今のところ更新作業に変わる良い方法がないため、この作業はベント芝の健全な生育のために不可欠であるのでぜひご理解いただきたいと思います。
現在更新作業に変わる良い手法方法ないため、上記の作業は健全な生育のために必要ですが、小面積で救済手法はケンさんは手押しサッチングマシンをお使いですね。お使いのマシンでは川の字状でサッチングしかできません。
マシンを進行方向を定め置いたら車輪は動かないように固定してマシンを進行方向30度くらに傾けて進行方向に押し何が起こるかじっくり観察してください。(コロンブスの卵)
すでに密度がかなり高まっていて地際の通気性はかなり悪化しているのではないかと思います。
ベントは密度もさることながらアレロパシーも強いのではないかと感じます。あのしつこい雑草カタバミですら、ベントの前ではタジタジといった印象ですね。
うささんのマシンの応用は、また機会があれば試してみたいと思います。
夏枯れしない寒地型芝 検索で表示された。
最初の画像の撮影月日はいつですか、芝の品種と刈り高さが知りたい。
シバムギと同じような根茎を持つ芝草はケンタッキーブルーグラスがあるが、日陰に弱く、引く刈にも弱く、夏期は散水しないと気温上がる地域で乾燥、高温多湿では夏枯れの危険が伴う。
ゴルフ場で使用のベントグラスはとシバムギ同じような根茎はなく、細根多くあるが根浅くが乾燥、高温多湿では夏枯れの危険があり管理がむずかしい。冬季のアントシアニン色斑が合成腫の宿命であらわれる。
3種混合はうたい文句では常緑になるが、地域によって育成特性が合わない場合は減退して
全滅の憂き目に合う。
種から育てる寒地型芝、簡易なようだがうたい文句のように育てるは難しい。
寒地型芝は夏の熱いさ中に茎の節から根を出す種類がある。茎節断片を芽挿しで育て植え付けで育て常緑化にする手法がある。期待したい。
写真の撮影日は2019年3月10日です。
その際の芝生管理記録がこちらです。
https://shibafu.enjoy-gardening.com/kanrikiroku/20190310/