液体資材を混合する手順と注意点
芝生の手入れをするにあたって、基本的な肥料だけでなく様々な液体肥料や液体資材を使用することがあります。液体資材の種類が増えると別々に散布するのは手間がかかりますので、混合散布をすることがあります。液体資材の混合は手順を間違えると思わぬ反応で凝固物や沈殿物ができることがあります。組み合わせによっては有毒なガスが発生することもありますので、製品の説明書をよく読んでから手順通りに混合してください。
最初に混合可能な資材かどうかを確認する
一般的な液体肥料は混合可能なものが多いですが、強い酸性やアルカリ性の資材や農薬などは混合が不可であったり、特定の資材との混合ができないことがあります。資材を混合する前に、製品の説明書をよく読んで、混合可能かどうかをチェックしてください。
原液同士の混合や接触は厳禁
液体資材を混合する時に、原液同士を直接混ぜたり、原液が付着したままの計量器具で他の資材を計量するようなことは絶対に避けてください。思わぬ反応を起こして凝固したり沈殿物ができたりします。そういった反応が起きている資材を散布しますと、ジョウロや噴霧器が目詰まりすることがあります。場合によっては芝生に悪影響が出ることがあるかもしれません。液体資材を混合する場合は、必ずどちらかの希釈液を作ってから次の資材を投入するようにしてください。
液体資材を混合する時の手順
管理人が愛用している液体肥料で混合の手順を説明します。ハード葉素1号は液体の原液を水で希釈する液体肥料、スーパー・ポリ・スピリットは粉を水に溶かして液体肥料にする資材です。
適量の水を入れたバケツに、規定倍率になるようスーパー・ポリ・スピリットを投入します。
規定量のスーパー・ポリ・スピリットを投入したら、よくかき混ぜてしっかり溶かしてください。粉の資材の場合、しっかり溶かさずに散布しますとジョウロや噴霧器が目詰まりして散布しにくいことがあります。また、溶けずに残っている粒は原液と同じことですので、次の資材の原液を投入した時に凝固物などの原因になる可能性があります。
最初の資材の希釈液ができたら、次の資材を規定倍率になるよう計量して投入します。
よくかき混ぜて混合液の完成です。3種類めを入れる場合も同じ手順で繰り返してください。
完成した混合液をジョウロや噴霧器に入れて散布します。
以上が資材を混合する際の手順になります。混ぜ合わせる資材によっては用法や手順を守っても不具合が出ることもあります。その場合は混合を避けて単独散布にしてください。また、最近よく見かける液体資材のスプレイヤーは、タンクに原液や濃い希釈液を投入しますので、混合散布には不向きですのでご注意ください。