芝生の手入れ入門編

春は芝生の目覚めのシーズンです

春は芝生の目覚めのシーズン。立ち上がりを促し、健全できれいな芝生に仕上げるためには更新作業が欠かせません。


春に欠かせない重要な手入れは更新作業

冬の間、休眠して冬枯れしていた芝生も、2月後半ぐらいからは徐々に目覚め始めます。その時期にとても重要な手入れが更新作業です。芝生が生えやすい環境を整えて、萌芽を促進してあげましょう。 具体的な作業内容は、次のものになります。

  • サッチング
  • 冬枯れした芝の低刈り、もしくは芝焼
  • スパイク
  • 土壌改良剤
  • 目土入れ(必須ではありません)
  • 施肥
  • 散水
  • 順番は多少前後しても構いませんが、低刈りの前にサッチングで葉を立たせておいた方が効率よく刈れます。また、肥料や土壌改良剤、目土を散布した後にサッチングをしますと、資材が偏ってしまいますので、この順番は前後しない方がいいでしょう。


    サッチング

    サッチング(サッチ取り)は、熊手などを使って地表に堆積しているサッチをかき出します。手作業でのサッチングはとても負担が大きな作業になります。おそらく芝生の手入れで一番しんどい作業と言っても過言ではないでしょう。かいてもかいてもサッチは際限なく出てきますので、ほどほどでも構いません。労力削減のためには、サッチング専用マシンや、電動芝刈り機のサッチングオプションなどを活用してください。サッチングがものすごく楽になります。

    管理人はリョービの電動芝刈り機に根切り刃オプションを装着して、寝切りとサッチングの専用マシンにしています。根切り刃の場合、サッチングの密度は低いですが、サッチングと根切りを同時に済ませることができます。根切りをしますと、新しい根の成育を促して芝生が活性化される作用があります。根切りはスパイクの間隔を狭めることによっても代用できますので、お好みによってツールの選択をしてください。


    冬枯れした芝の低刈りと芝焼

    冬枯れした芝は、冬の間はクッションや冷気から根を保護するなどの役割がありますが、春の萌芽期からは邪魔者にしかなりません。そのまま放置しますと、緑の新葉と混在して当分きれいに見えないことと、やがては大量のサッチとして堆積することになるため、春の更新作業にてできるだけ低く刈っておくことが理想です。芝刈り機の刈り高設定を、徐々に低くしながら可能な限り低刈りをしてください。一気に低くしようとすると、抵抗が大きくて刈れないことがあります。

    芝焼をする場合は低刈りをしなくてもいいでしょう。刈るか焼くかで地上部分の冬枯れした芝を除去できればOKです。

    芝焼は冬枯れした芝に火をつけて自然に燃え広がらせる方法が一般的ですが、このやり方は葉が立っている部分しか燃えませんので、地表に寝ている状態の枯葉は残ってしまいます。しっかり焼くためには、バーナーを用意した方がいいでしょう。カセットガスタイプのバーナーは火力が弱いですから、できれば灯油を使用する火力の大きいバーナーを使用してください。冬枯れしているとはいえ、乾燥した天気がしばらく続いた後でないと燃えにくいため、芝焼はタイミングも重要です。

    関連ページ:芝焼き

    スパイク(エアレーション)

    スパイク(エアレーション)は、土壌の通気性を高めることや、根を切断して新たな根の発育を促す作用があります。春の成育を促すためにも必須の作業です。使用する道具は、ローンスパイク(フォークのような形をしたツール)で十分です。筒状の刃で丸い穴を開けるローンパンチの方が土壌改良効果は高いですが、開けた穴を目土で埋める必要がありますので労力とコストは余分にかかります。好みによって方法を選んでください。

    足にはめるたいぷのスパイク(ガーデンスパイクなど)もありますが、小さな穴をたくさん開ける道具ですから、通気性の向上がメインで、根切りや土壌改良の効果はローンスパイクに比べると低くなります。ローンスパイクによるエアレーションをやった上で、さらにガーデンスパイクを併用すると相乗効果が期待できます。

    関連ページ:エアレーションについて

    土壌改良剤

    スパイクをやると土壌に穴が開きます。この穴に土壌改良材を入れてやることで土壌改良効果が高まります。管理人はスーパーグリーンフードや万緑-NHTをメインに土壌改良資材を入れています。スパイクなどのエアレーション作業をする場合は、土壌改良剤の散布をお勧めします。せっかく労力をかけてやる作業ですから、少しでも相乗効果が狙える方がいいでしょう。


    目土入れ

    目土入れは必ずしも行う必要はありません。目土を繰り返すとグランドレベルが上昇しますので、一般家庭では不具合が出ることもあります。目土を入れるとしても、薄く2~3ミリ程度(平米あたり2~3リットルぐらいが目安)でいいでしょう。薄めに目土入れすることでグランドレベルの上昇を最小限に抑えることができます。目土を山盛りに出してトンボでならす方法ですと薄く入れることができませんので、手で少しずつ均等にまくか、手押し式の散粒機などを使用するといいでしょう。

    管理人は基本的に目土入れは行わない方向で手入れをしており、へこんだ場所だけ目土入れをして修復しています。

    関連ページ:芝生の目土入れについて

    施肥と散水

    更新作業の仕上げは施肥です。液肥を与える場合は散水後に与え、粒状肥料の場合は施肥後に散水してください。気温が低い時期は根からの吸収は弱いですから、液肥で少しずつ与えてもいいでしょう。根肥のカリの比率が高いスーパー・ポリ・スピリットや、発根を促す活根彩果、また一般的な芝生の液肥と発根を促す資材(有機酸酵素EXもしくはアルムグリーン)の混合散布などもお勧めです。春の立ち上がりは根をいかに成長させるかがポイントになります。