2023年03月19日(日)
今までで最も早い立ち上がりを見せる姫高麗芝
3月にしては異常に暖かい気候に誘われ、スイセンが早々に満開になりました。
鉢植えのバラたちも次々と葉を広げて光合成を満喫している模様。
紅葉はおなじみの植物の生理現象ですが、メカニズムについてはまだはっきりと解明されていないようですね。
姫高麗芝より一足先にスイッチが入ったベントグラスも更新作業の傷みから順調に回復が進んでいます。
そろそろ芝刈りのペースを上げていく時期になりました。
姫高麗芝も過去最速の緑化が進行しています。
過去の同時期の画像を確認してみましたが、3月20日頃でここまで青くなっている年はありませんでした。
雨続きの予報で次週に芝刈りができるかどうか怪しかったため、初芝刈りを今週に繰り上げ。昨夕に17ミリで芝刈りしました。
刈草は集草箱の半分ぐらいでしたが、葉をカットしてやることで芽数を増やす本能にスイッチが入ってくれることを期待しています。
LEDによる光合成促進のテストをしている部分は、他よりもやや葉の成長が早いかなという感じでしたが、密度に関してはさほど違いは感じられません。
今週は雨続きになるため日照が弱くなることが予想されます。
光合成が滞ると芝生の体内に病原菌や害虫が好む物質が滞留しやすくなりますから、それを少しでも抑制するために生理移行を促進する作用のあるアミノ酸とカリを与えておきました。
キトサン溶液スーパーグリーンを500倍、スーパー・ポリ・スピリットを1000倍で混合して葉面散布(500~600mlをジョウロでさらっと散布)。
キトサン溶液スーパーグリーンは基本的に単独散布推奨ですが、その理由はキトサンの凝集力によって混ぜ合わせる資材を凝固させたり沈殿物を発生させ、それがジョウロや噴霧器を目詰まりさせてしまうからです。
ただ、スーパー・ポリ・スピリットのような完全水溶性の資材であれば凝集されることが無いですから混合散布しても問題が生じることはないでしょう。
一応念のためスーパー・ポリ・スピリットを先に完全に溶かして、後からキトサン溶液を投入してみたところ、問題無く散布できました。
今後の成長が楽しみです。
更新作業の低刈りをしないとどうなるのか
毎年春になると更新作業でサッチ分解層や地肌が見えるぐらい低刈りをします。
主たる目的は「やがてサッチになる枯れた葉をできるだけ除去すること」ですが、それ以外にも見た目や生育に関する理由もあります。
低刈りをした場所は、このように緑の葉が生えそろいますから見た目もきれいです。
低刈りをしなかった場所は、このように枯れた葉と青い葉が混在している状態になり、見た目もあまりきれいではありません。
枯れた葉はやがてサッチとなるだけでなく、青い葉が受ける光をさえぎって光合成も邪魔しますから成育にも影響が出ることが考えられます。
これらの理由から、大変な作業ではありますがやはり更新作業はやっておいた方が春の立ち上がりには良いと言えるでしょう。