日本芝(高麗系)の1月の手入れ
1月の日本芝の様子
1月は一番休眠が深まる時期です。ほぼ全面が冬枯れした状態になりますので、ほとんど手入れの必要はありません。所々生えてくる冬雑草を抜き取っておくと翌年の雑草を抑制することができます。秋以降に芝生用着色剤を施工した場合、上塗りをしておくと発色が改善されます。
積雪や霜、霜柱はどうする?
日本芝は完全休眠していますから、積雪があっても特に問題が生じることはありません。自然に解けるのを待ちましょう。なんらかの理由で早く溶かしたい場合は、一般に売られている塩化ナトリウムの融雪剤は使わず、必ず芝生に使えるものを選択してください。塩化ナトリウムの融雪剤は芝生に塩をまくのと同じことになります。
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霜が降りたときには芝生をあまり踏まないようにしてください。特に霜柱が立っている場合は、凍っているうちは踏まないようにしましょう。氷柱で根が傷むことがあります。霜柱で持ち上がった部分は、氷が解けてから整地するようにしてください。
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雑草対策
スズメノカタビラなどの冬雑草が発芽します。早めに抜き取るか除草剤で防除してください。シバゲン(広葉雑草とイネ科雑草・土壌処理効果有り)、インプール(広葉雑草用・土壌処理効果有り)、アージラン(イネ科雑草用・土壌処理効果少)、MCPP(広葉雑草用・土壌処理効果無し)などがあります。
プロ向けの除草剤は、量的に一般家庭ではもてあます(期限までに使い切れない)ことがよくあります。量でお困りの場合は家庭向けの除草剤を選択してください。シバキープII粒剤(土壌処理効果・イネ科と広葉雑草に適用・イネ科は得意だがアカカタバミはやや苦手)、シバキープエース液剤(茎葉処理、イネ科と広葉雑草に適用)、しつこい雑草退治スプレー(茎葉処理・広葉雑草)などを特性を生かしながらうまく併用してください。
■除草剤選びのポイント
除草剤には「茎葉処理」と「土壌処理」の2タイプがあります。
「茎葉処理」は茎や葉から薬を吸収させて枯らすタイプで、生えている雑草を駆除します。大きくなってしまった雑草には効きにくいことがありますので、発芽を確認したら早いうちの処理が望ましいです。
「土壌処理」は発芽を抑制する効果があります。土壌に浸透した薬剤が数ヶ月に渡って雑草の発芽を抑制しますので、生えてこない環境を維持できます。
芝刈り
必要ありません。冬枯れした芝は保温の役割がありますから、霜柱や冷気、霜による根の痛みを防いでくれます。また、保温によって冬でもわずかではありますが微生物活動によるサッチ分解の促進が期待できます。冬枯れした芝は刈らずに残しておきましょう。
水やり
春に「春はげ症」や「立枯病(ゾイシアディクライン)」などの乾燥系の病害が慢性的に発症するようなら、冬も乾燥しすぎないように散水しておくとよいでしょう。
施肥
一番休眠が深まる時期ですので栄養を吸収する生理作用は無く、肥料を与える必要はありません。
病虫害対策
病虫害の心配はありません。
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寒地型西洋芝の1月の手入れ
1月の寒地型西洋芝の様子
冬の寒さも厳しくなり、寒地型西洋芝といえどもほぼ休眠状態となり成長が鈍化します。また、寒気の影響でアントシアンによる紅葉現象や枯れ葉が発生することがあります。根雪になる地域では手入れ不可となります。
積雪や霜、霜柱はどうする?
寒地型西洋芝は根雪の中で進行する雪腐病が発生するリスクがあります。この病気の予防は、根雪になる前にやっておかなければいけませんから、根雪になってしまった後は雪解け後の対処をするしかありません。たまに積雪する程度の地域であればさほど心配しなくてもよいでしょう。
関連記事:芝生に雪が積もったらどうする?
積雪後なんらかの理由で早く雪を溶かしたい場合は、一般に売られている塩化ナトリウムの融雪剤は使わず、必ず芝生に使えるものを選択してください。塩化ナトリウムの融雪剤は芝生に塩をまくのと同じことになります。
関連記事:芝生に雪が積もったらどうする?
霜が降りたときには芝生をあまり踏まないようにしてください。資材の散布も霜が解けてからにしましょう。特に霜柱が立っている場合は、凍っているうちは踏まないようにしてください。氷柱で根が傷むことがあります。霜柱で持ち上がった部分は、氷が解けてから整地することをお勧めします。
関連記事:霜柱から芝生の根を守る
雑草対策
スズメノカタビラなどの冬雑草が生えてくることがあります。早めに抜き取り、種を落とす前に防除しておきましょう。除草剤を使用する場合は、植えている品種に適用がある除草剤を選択してください。ホームセンターなどで売られている芝生用除草剤には、寒地型西洋芝に対応していないものが多いですから説明書をよく読んで使えることを確認して購入しましょう。
一般家庭向けの西洋芝対応除草剤ですと、シバキープPro顆粒水和剤がお勧めです。
芝刈り
寒地型西洋芝と言えども真冬はほぼ休眠状態になるためほとんど成長しなくなります。伸びたなと思ったら芝刈りする程度で大丈夫です。
水やり
ほとんど必要ありません。降雨や降雪が全く無い日が続いて、過度の乾燥状態になるようでしたら散水してください。
施肥
根からの肥料吸収はかなり衰えていますからほとんど必要ありません。液体肥料で補う程度でいいでしょう。カリや糖、ケイ酸、カルシウムが入った液肥を葉面散布で与えておくと耐寒性が向上します。
関連ページ:芝生の肥料
病気
気温が低く多くの病原菌は活動が衰えますのでリスクは低くなります。
■発生の可能性がある病害
イエローパッチ、フザリウム病、紅色雪腐病、雪腐小粒菌核病
冬期根雪になる地域では、紅色雪腐病、雪腐小粒菌核病は11月頃、降雪前に殺菌剤で防除しておく必要があります。
関連ページ:芝生の病害対策
害虫
害虫リスクはほとんどありません。
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