日本芝(高麗系)の2月の手入れ

2月の日本芝の様子

冬枯れした芝生の低刈り

2月もまだ芝生は休眠していますが、そろそろ起こす準備をしても良い時期です。芝生を活性化するための更新作業を行って春の萌芽を促すと、立ち上がりが早くなってシーズンを長く楽しめます。管理人は2月下旬に更新作業を行っています。


更新作業

更新作業は、環境を改善して芝生を活性化させる作業で、主に次のような作業を行います。

冬枯れした芝は、発芽の邪魔になるだけでなく、やがてはサッチとなって堆積しますので、低刈りするか芝焼をしてできるだけ取り除いてください。土壌の通気性を向上させるためのエアレーションは必須です。その他の作業は方針や好みに応じて行ってください。

管理人が更新作業をしている様子はこちら。

■2010年の更新作業
更新作業1日目 2010年02月20日
更新作業2日目 2010年02月21日

■2011年の更新作業
芝生の更新作業 2011年02月20日

■2012年の更新作業
姫高麗芝の更新作業  2012年02月26日

関連記事:春の手入れは何から始めればいいの?

芝焼き

芝焼きをする場合は2月がベストシーズンです。景勝地として有名な岡山の後楽園は毎年2月初旬に芝焼きを行います。

冬枯れした芝が湿っていると燃えにくいですから、しばらく好天が続いた後にやるといいでしょう。風上から火をつけると勢い良く燃えますから気をつけてください。いつでも消火できるように、バケツや散水ホースを準備しておいてください。

芝焼は必ずしもやる必要はありませんので、自宅周辺の環境や自治体の条例・方針などによって判断してください(煙がかなり出ることがあります)。

関連ページ:芝焼き

春の立ち上がりを早める発根促進

春の萌芽促進は上記の更新作業だけでも十分効果がありますが、少しでも早く立ち上げたいのが芝生愛好家の欲求というものでしょう。有機酸を含む資材には根を刺激する効果がありますので、春の根の動きを早めることが期待できます。2月初旬から有機酸を含む資材を週1回ペースで散布することにより、初期成育の促進効果が得られます。

寒気が居座るなど異常気象が発生した場合は、思ったほどの効果が得られないこともありますが、天候が回復した後の生育には違いが出ると思われます。

管理人が使用している資材で有機酸を含むのは、アルムシリーズ、キトサン溶液スーパーグリーン、有機酸酵素EXなどがあります。2月初旬から有機酸酵素EXを週1回ペースで継続散布するのがお勧めです。


雑草対策

スズメノカタビラなどの雑草が発芽します。早めに抜き取るか除草剤で防除してください。シバゲンDF(広葉雑草とイネ科雑草・土壌処理効果有り)、シバキープII粒剤(広葉雑草とイネ科雑草・土壌処理効果有り)、インプール(広葉雑草用・土壌処理効果有り)、アージラン(イネ科雑草用・土壌処理効果少)、MCPP(広葉雑草用・土壌処理効果無し)などがあります。

■除草剤選びのチェックポイント

除草剤には「茎葉処理」と「土壌処理」の2タイプがあります。

「茎葉処理」は茎や葉から薬を吸収させて枯らすタイプで、生えている雑草を駆除します。大きくなってしまった雑草には効きにくいことがありますので、発芽を確認したら早いうちの処理が望ましいです。

「土壌処理」は発芽を抑制する効果があります。土壌に浸透した薬剤が数ヶ月に渡って雑草の発芽を抑制しますので、生えてこない環境を維持できます。

イネ科から広葉雑草まで幅広い適用があり、なおかつ茎葉処理も土壌処理も可能なシバゲンDFやシバキープII粒剤などが便利です。(シバキープには様々な商品がありますので、しっかり説明書を読んで目的に合ったものを選んでください)


芝刈り

必要ありません。


水やり

基本的に必要ありませんが、粒状肥料を散布した場合は、土壌が乾燥しすぎないよう天候を見ながら散水してください。


施肥

更新作業と同時に肥料を入れておくと、その後の成長が促されます。ただし、気温がまだ低いですからどんどん吸収されるわけではありません。肥料の代わりに有機質の土壌改良剤を入れておくのもいいでしょう。管理人のお勧めはスーパーグリーンフードです。

関連ページ:芝生の肥料

病虫害対策

この時期は病虫害の心配はありません。


芝張り・部分張替え

2月はまだ気温が低いため芝張り後の活着(かっちゃく/根付きのこと)がうまく進行しません。待てるようなら3月以降にしてください。芝張りや部分的な張替えをする場合は、新鮮な切り芝(ソッド)を選んでください。長期保管されていたものは避けましょう。

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寒地型西洋芝の2月の手入れ

2月の寒地型西洋芝の様子

2月のケンタッキーブルーグラスの様子

2月上旬は最も寒さが厳しくなる時期です。1月に引き続き休眠が深まり、成長もほぼ止まるでしょう。寒さによるアントシアン(紅葉)や枯葉が多くなります。下旬になってくると日照時間の変化を感じ取っているのか、やや動きが感じられるようになります。根雪になる地域では手入れ不可となります。


芝刈り

ほとんど必要ありません。気候次第では下旬頃から少し動きが出ることがありますので、伸びたなと思ったら刈ってください。


水やり

ほとんど必要ありません。降雨や降雪が全く無い日が続いて、過度の乾燥状態になるようでしたら散水してください。


施肥

根からの肥料吸収はかなり衰えていますから上旬は液体肥料で補う程度でいいでしょう。カリや糖、ケイ酸、カルシウムが入った液肥を葉面散布で与えておくと耐寒性が向上します。下旬ぐらいから動きを感じられるようになってきたら粒状肥料を与えてください。

この時期に有機酸の入った発根向上資材を定期散布しておきますと、根の成長が促されて春の立ち上がりが早くなります。有機酸酵素EXを週1回ペースで散布するのがお勧めです。

関連ページ:芝生の肥料

病気

気温が低く多くの病原菌は活動が衰えていますので発病リスクは低くなります。

■発生の可能性がある病害
イエローパッチ、フザリウム病、ピシウム病、紅色雪腐病、雪腐小粒菌核病

冬期根雪になる地域では、紅色雪腐病、雪腐小粒菌核病は11月頃、降雪前に殺菌剤で防除しておく必要があります。


害虫

害虫リスクはほとんどありません。


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