芝生の更新作業 2011年02月20日(日)
(用事があったため作業は2日にまたがってます)
芝生の更新作業
すっかり冬枯れした姫高麗芝。ヤマボウシのところはかろうじて青い葉が残り、緑化期間を少しでも長くするためのヒントが得られました。
ケンタッキーブルーグラスの様子。何日か日中暖かい日がありましたが、それだけでも元気になる素ぶりを見せてましたので、これからの気温上昇に期待してしまいます。
本日最初の作業は姫高麗芝の低刈り。13mmからスタートして、9mm→6mmと下げて行きます。
空気は冷たいですが天気も良く風もあまりないので、気持ちよく作業できました。
刈るごとに平らになっていくのが気持いいです。抵抗が大きい時はハンドルを腰に当てて体全体で押すようにすると比較的楽に刈れます。何度も往復して低刈りしました。
6ミリで刈るのは今年が初めてなのですが、かなり地肌が出ました(昨年までは9ミリでした)。
これは昨年9ミリで刈った時の写真です。地肌の出方が違うのが分かりますでしょうか。昨年はこの後に凸部分だけ草刈機で削りました。今年は通常の芝刈りに支障がありそうな不陸が無かったので、草刈機は省略です。
刈り跡を観察すると、サッチが黒ずんでいるところがあります。冬の間も少しずつ分解されていたと見ていいでしょうね。秋頃から土壌菌のエサとなる糖分を補充してやれば、もっと活性化するかな?
低刈りの次はスパイキング。ローンスパイクも摩耗しますから、何年かおきには買い替えた方がいいですね。
姫高麗芝のスパイク終了。(実際の作業はスパイクの途中で日をまたいでます)
ケンタッキーブルーグラスもスパイクしてやりました。こちらは土壌をきちんと作ってやったので、面白いように刺さります。
ブロワバキュームで、浮いている刈りカスやサッチ、スパイクで出てきた土などを吸引します。体力勝負の作業はこれで終了。
KBGの土づくりの時に腐植の量が少なかったので、粒状腐植を入れてみることにしました。
ヒューマスエナジィーという製品なのですが、元々畑や花壇に入れるものなので、芝生の上から投入するには粒が大きいです。PH5.0ですから、芝生を植える前の床土づくりにはいいと思います。
実際に散布するとこんな感じです。葉が成長していないことを差し引いても、上からまくのは大きすぎですね。
次は強力アルム顆粒を全面散布。平米あたり15g程度を散布しました。
最後に、土壌浸透剤のアクアセーフGと、土壌活性剤のアクアビュー10を散布して作業終了です。土壌浸透剤は散布する資材の浸透性を高めるため、土壌活性剤は土壌微生物を活性化させるのが目的です。
例年通りなら3月10日前後が発芽時期ですが、今年はどうでしょうね。これからグリーンアップすることを思うとワクワクします。
とりあえず春の大仕事が終わりましたのでひと安心です。もう少し暖かくなったらサッチ分解剤の万緑-NHTを投入予定です。こちらは、サッチ分解だけでなく、悪玉菌(病害菌)を善玉化する作用や、芝生を強くするためのケイ酸肥料が入っていますので、病害対策にも役立つと期待しております。松浦商店へのアップも今週中には完了しますので、今しばらくお待ちくださいませ。
また、刈り草を分解してくれる「酵素」が入った肥料も松浦商店のラインナップに予定しております。こちらは「エンザアミン」という製品です。芝生に取り込まれた酵素は、葉が生きている間は植物の活性化に寄与し、刈られて葉が死ぬと分解酵素に変わるという優れものです。万緑-NHTとの相性は抜群で、サッチ分解の相乗効果が高まります。これらの製品を開発されたサン化研株式会社の中島社長(農学博士号をお持ちです)によれば、農業や土壌について研究されている教授の間では「農業は酵素の時代になる」という共通認識があるそうです。微生物の出す酵素をうまく使うことによって、植物の育成に大きく貢献できるだろうとのことです。微生物の世界はまだまだ面白くなりそうですね。