好天を生かすため芝生の光合成を促進する液肥の散布

2020年8月23日(日)

残暑は厳しいが好天で順調な姫高麗芝

お盆も過ぎましたが相変わらず厳しい残暑が続いています。好天のおかげで姫高麗芝の葉枯病は完治、ベントグラスにはつらい時期が続いています。写真は撮ってませんが久しぶりに通り雨が降り、庭にとっては待望のお湿りとなりました。適度に降ってくれるのはいいのですが豪雨は勘弁です。


ベントグラスは30ミリで芝刈り。週1回ペースですが刈り草は激減しました。暑さの影響でほぼ成長が止まっているようです。(寒地型西洋芝は高温と日差しが強すぎると光合成を止めてしまう)


姫高麗芝は金曜日の夕方に30ミリで芝刈り。土日が崩れる予報だったので早めにしましたが、結果的に土曜日でもOKでした。まあ芝刈りできなくなるよりはいいですけど。


梅雨時期に発生していたカーブラリア葉枯病もパッチが消えて完治しました。やはり好天に勝る薬はありませんね。雨が多い地域では治りがあまり良くないこともあると思います。


好天を生かして光合成を促進するため、スーパー・ポリ・スピリットとハード葉素1号をそれぞれ1000倍で混合散布。生理移行に重要なカリと光合成に重要な栄養素の鉄や苦土を与えます。次は秋の長雨で病気や害虫の被害が発生しやすくなりますから、それまでに健全性を高めておくことで被害を最小限に抑えられるようにします。


光合成が大切なのは全ての植物に共通していますのでついでにバラなどの鉢植えにも与えておきました。こちらはスーパー・ポリ・スピリット2000倍、ハード葉素1号1000倍の混合で潅水です。


さて、先日TwitterやFacebook、LINEにて害虫警報を発信しましたが、発信した後も数件害虫と見られるご相談をいただいています。みなさんのところでは問題は起きてないでしょうか。原因不明の枯れが発生し、それが徐々に広がるようでしたらまずは殺虫剤の散布を真っ先にやることをお勧めします(害虫の要因を消す)。ホームセンターに行けばスミチオンという殺虫剤を簡単に入手できますので、それを1000倍に薄めて平米3リットル散布してください。この散布方法は対象となる害虫で一番深い所にいるコガネムシの幼虫を狙った散布になりますから、それより浅いところに別の害虫がいたとしても一網打尽にできます。その後、枯れの拡大が止まるかどうか様子を見てください。

特に今年は害虫が大量に発生しているケースがあり、食害が始まるとかなり急速に枯れが拡大することもあるようです。害虫がたくさんいる場合の被害は病気の比ではありません。そのため病気より先に対策することをお勧めしています。シーズン中は何らかの害虫が常に存在するという前提で、芝生の変化を観察してください。特にコガネムシの幼虫のように根を食い荒らす害虫の場合、被害が拡大すればするほど再生も遅くなります。早期発見早期対処が肝心です。