2017年07月17日(月)
せみの声 夏の到来 奴が来た
ここ数日せみの声が多くなり、なんとなく梅雨明けしそうな感じになってきました。今週末ぐらいには梅雨明け宣言が出るかな? 最高気温も真夏日が続いていますので、毎朝散水しています。昨年、一昨年は2日おきにしていましたが、とある理由から今年は毎朝散水に切り替えています。葉枯病は拡大しないけど治るわけでもない、そんな状況です。
本日の芝生管理記録
朝、ふと見上げると子ツバメが三羽身を寄せ合うようにして電線に止まっていました。もう少ししたら命を落とすかもしれない過酷な旅に出なければならない、それを思うと切なくなります。生き延びて、また帰って来いよ。
芝生と同じイネ科のレモングラスは、順調に巨大化。ここ数年は夏に水切れさせて弱らせていましたが、今年は元気モリモリです。ケイ酸とカルシウムを適度に与えてガッチリした体作りをサポートし、倒伏しないよう備えています。
女房が植えてくれた鉢植えの花。
ケンタッキーブルーグラスは35ミリで維持中。だいぶカタバミが繁殖してきました。6月に除草剤を散布するべきでしたね。姫高麗芝がかなり侵入していますので、カタバミの根絶も兼ねて一度リセットしようかと思っています。
姫高麗芝は25ミリで芝刈り。芝刈りの負担を少しでも軽減できればと思い、すこしだけ刈り高を上げました。チッソを積極的に与えていたこともあって、今年は成長が旺盛です。
逆光で透明感のあるグリーンもきれい。
葉枯病はひどくはならないけど完治もせずといった感じです。
パッチがぼやけた感じなのが救いですね。たぶん例年より軽症なのでしょう。
駐車場付近にも葉枯病のパッチが多発しています。
その原因として考えられるのがこれ。息子がダートトライアルに参加するたびに、こうやって下回りを洗います。するとコースの砂が大量に洗い流されるのですが、コースを固めるために使われる塩化ナトリウムも一緒に流れていると考えられます。これがPHを高くして病害が発生しやすい要因になっているのではないかと推測しています。砂自体もPH高めかもしれません。あくまでも推測ですが。
過去の経験からすると、PHは6程度にした方が病害予防には適していると感じます。中性(PH7)ぐらいになると、春はラージパッチも多発し、葉枯病も重症化しやすいように思います。
こんな感じで、車の下には洗い流した砂がたまっています。
葉枯病対策として、7月15日(土)の夕方に有機酸酵素EXを300倍で平米1リットルより多めに散布。パッチのある部分は特に念入りに散布しておきました。この資材も臭いがりますが、夕方散布したら翌朝にはほとんど臭いが消えています。有機酸が入っていますから発根向上やキノコ対策にも効果が期待できます。
今日は芝生の健全性を上げる目的で、スーパー・ポリ・スピリットとハード葉素1号を1000倍で平米1リットル散布。硝酸カリが生理移行を促進し、ケイ酸や鉄、苦土が光合成をサポートします。
毛足の長い絨毯風の仕上がりになってきました。女房が花壇をきれいにしてくれるのが助かります。
芝生の様子を観察していると、たのもしい奴が来ていました。芝生愛好家が大喜びする益虫、シオヤアブです。こいつの幼虫はコガネムシの幼虫を捕食し、成虫は成虫を捕食します。どんどん食べてくれ。
アブといえばこの車。一生に一度しか乗らないだろうという理由でゴールドにしましたが、山間部に行くとこの色にアブが引き寄せられるのです。しかも、かなり獰猛な部類のウシアブというのが寄ってきます。場所によっては駐車してものの1~2分で数匹がぶんぶん飛び回るという感じです。ウシアブは動物の血を吸うのですが、針を刺して吸うのではなく皮膚を食い破って吸うため相当な激痛が走るとのこと。車の色選びにご参考になれば。
これから天候が良くなれば葉枯病もひどくはなりにくいと思いますが、ネックは熱帯夜です。25度を超える温度と湿度に加えて、夜間は風が止まりがち、さらに日光による殺菌作用もありませんから、葉枯病にとっては好条件になるでしょう。今後は毎週有機酸酵素EXを入れて様子を見てみたいと思います。雨の予報があればSGFも併用するかもしれません。