芝刈りをしたわけでもないのに葉先が白く枯れる
芝刈りをしたわけでもないのに芝生の葉の先端部分が白く枯れる現象が発生することがあります。この症状は一体何が原因なのでしょうか。
原因は芝生の害虫ヨトウ(蛾)幼虫の食害
芝生の葉の先端部分を白く枯らしてしまうのは、ヨトウやスジキリヨトウの幼虫の仕業です。これらの蛾の幼虫は芝生の害虫としてはよく見かけられます。
ヨトウは比較的長めの芝生を好む傾向があり、伸ばし放題にしていると住み家になりやすいと言えます。以前、芝刈りせずに放置していた芝が真っ白になったというご相談をいただいたこともあります。定期的な刈り込みをすることで大発生を防ぐことができます。
即効で退治したい場合は接触毒の殺虫剤
害虫の存在を確認した場合、最も効果的な対応策は殺虫剤の散布です。スミチオンなどの接触毒(薬剤が害虫に触れると殺虫されるタイプ)の殺虫剤を使用して駆除してください。
予防的な散布には食毒性のオルトランなどが便利です。食毒性の殺虫剤は、芝生に薬が浸透することによって、それを食べた害虫が死にます。芝生を殺虫剤化させるというイメージが分かりやすいでしょう。
管理人はどうしているのか
姫高麗芝の場合は、ある程度の食害なら放置しています。害虫に関しては無農薬です。光合成や生理移行を滞らせないことで害虫にとっておいしくない芝生にし、被害をできるだけ小さくするという方向性で管理しています。
関連ページ:芝生の害虫対策について
寒地型西洋芝に関しては、ある程度殺虫剤によって駆除することを前提としています。夏越しの準備の段階で食害が発生してしまうとその後の体力を消耗してしまいますし、夏越しの段階で食害に遭うと再生が難しくなります。