芝生が枯れるトラブル

肥料のやりすぎは芝生を枯らします

芝生も人間と同じく栄養が多すぎるとダメ

芝生をきれいに育てるためには、適度な栄養と水、日光が欠かせません。植物の中でも芝生は肥料食いですから、勢いよく成長させるためにはしっかり肥料を与える必要があります。

ただ、過ぎたるは及ばざるがごとしで、肥料をやりすぎても問題が発生します。その典型例が「肥料焼け」です。量を多く与えすぎたり、希釈が濃すぎたりして、葉や根が傷み枯れてしまうことを肥料焼けと言います。

では実際の事例を見てみましょう。


肥料をこぼしてしまった時の肥料焼け

この写真は肥料散布機の不具合によって芝生に肥料がこぼれてしまった時の様子です。肥料がこぼれた部分は明らかに肥料が多すぎになっている状況だと分かります。

もちろんこのままにしておくわけにはいきませんでしたから、ホウキや掃除機を使ってできるだけ肥料を取り除いてみたのですが、やはり除去しきれなかったようで、必要以上の肥料が残ってしまったようです。


それから数日後にはこのように枯れてしまいました。典型的な肥料焼けの症状です。これは土壌の肥料濃度が高くなりすぎて根が傷み、それが原因で枯れてしまったものと思われます。


液体肥料でも肥料焼けの可能性がある

肥料焼けは粒状の肥料に限った症状ではありません。液体肥料でも希釈倍率を間違えるなどして濃すぎる状態で散布すると、葉焼けを起こして枯れることがあります。特に、気温が高く日差しが強い時期は焼けを起こしやすくなりますので、注意が必要です。(真夏の場合は、標準倍率でも日中に散布すると肥料焼けを起こすことがあります)

葉焼けの場合は根が生きていることが多いですから、根の傷みによる肥料焼けと比べれば症状は軽いと言えるでしょう。


肥料焼けの対処法はどのようにするべきか

粒状肥料が多すぎて枯れる可能性がある場合は、もし肥料を除去できそうであればできるだけ取り除きましょう。その後はとにかくたっぷり散水を繰り返します。土壌の肥料濃度が高くなりすぎないように、常に水で薄めるイメージで散水してください。

液体肥料の希釈が濃すぎたり真夏の日中に散布してしまった場合は、葉焼けを防ぐためにすぐに散水して葉に付着した液体肥料を洗い流してください。そうすることで葉焼けを防ぐことができます。

枯れるまで気づかなかったという場合も、たっぷり散水を繰り返して被害が拡大しないように対処してください。葉焼けで枯れていた場合は生育期なら回復は早いでしょう。根が傷んで枯れていた場合は、生きている根から成長するのを待たなければなりませんから、それなりに修復期間が必要になる可能性があります(生きている根が残っている限り回復可能です)。ただし、一部の寒地型西洋芝に見られるような株型の芝草(ほふく茎や地下茎で広がらないタイプの芝)は、種を追いまきして修復する必要があります。

早く修復させたいからといって肥料を入れるのは厳禁です。原因が肥料焼けですから、追加の肥料はデメリットしかありません。しっかり修復させて肥料が切れたころを見計らって次の施肥を行いましょう。