車に日照をさえぎられて全滅した芝生

芝生化した駐車場は車の駐めっぱなしに注意

ライフスタイルの変化で芝生の上に常時車がある状態に

枕木を敷いて駐車場を芝生化した事例

過去、駐車場を芝生化したいというご相談を何件かいただいたことがあります。管理人宅も駐車場を芝生化しており、タイヤが踏む部分は枕木を入れています。そうすることで踏圧に関する問題は回避され、芝生化はうまく行っていたのですが、ライフスタイルの変化によっては芝生に大きな影響が出てしまいました。

息子が免許を取って車を所有したことで、芝生化した駐車場に車を駐めっぱなしという状況になり(週に1~2回出かける程度)、車の下の芝生に日が当たらなくなってしまったのです。芝生に限らず植物は光合成がすべてですから、まったく日が当たらない芝生に影響が出ないわけがありません。

日陰になった芝生は、光合成によって生きるエネルギーを作ることができませんから、せっかく体内に蓄積した栄養を逆転させて生存エネルギーに変えます。しかし、車の陰になる限り光合成はできませんから新たな栄養を蓄積することはできず消耗する一方になります。そのため徐々に芝生は枯れてゆき、最後には車の下の芝はすべて枯れてしまいました。その様子を記録していましたのでご覧ください。





車の下で枯れてゆく芝生

芝生化した駐車場に駐めっぱなしの車

芝生化してある駐車場に車を駐めっぱなしにすると、その下の芝生には日が当たらなくなります。


車の陰で徐々に枯れ始めた芝生

車を駐めっぱなしにしてしばらくすると芝生が徐々に弱って枯れ始めます。光合成ができないことで病虫害にも遭いやすい状態になっていますから、二重三重に弱ることになります。


車に日照をさえぎられて枯れが進んだ芝

常時日陰になることで光合成ができませんから、体を作ることもできず新たな生存エネルギーも作れません。枯れてゆく一方です。


車に日照をさえぎられて全滅した芝生

最後にはこのように完全に枯れてしまいました。


長期出張や交代制勤務などで長時間日照が当たらない場合も注意が必要

二交代制や三交代制の勤務や長期出張など、仕事の都合で日中車が駐めっぱなしの期間ができてしまう場合も注意が必要です。

先ほども解説しましたが、日が当たらない状態の芝生は体内の栄養を逆転させて生存エネルギーに変えますから、体力を消耗する状態になります。1週間おきの交代勤務で駐車場に車が常駐する期間ができる場合、芝生の体力を消耗する期間ができますのでその分だけ病虫害や障害のリスクがたかくなります。

交代勤務や数日の出張程度では管理人宅の事例のように駐めっぱなしで枯れてしまうほどの症状は出ないとは思いますが、体力消耗のリスクが高くなることは想定しておいた方がいいでしょう。通常の管理以上に病虫害の気配に警戒しておく必要があります。駐車スペースが他にもある場合は、夜勤のときにはそちらを使ったり、スペースに余裕があるなら車の位置をずらして日が当たるように駐車するなど工夫するのも解決策のひとつです。

駐車場の例に限らず、日照が不足する芝生は障害が起きるリスクが高くなることを踏まえておきましょう。