象の足跡病(疑似葉腐病)

象の足跡病(疑似葉腐病)の症状や発生する時期

象の足跡病の症状

象の足跡病(疑似葉腐病)

象の足跡病(疑似葉腐病)の症状は、その病名の通り象の足跡のようなパッチが発生します。大きさは数センチから数十センチと様々で、激発するとパッチが融合して不定形の巨大なパッチになることがあります。

パッチ内部は白っぽく冬枯れのような枯れ方となり、パッチの縁の部分が茶色っぽい色に枯れるのが特徴です。


融合する象の足跡病(疑似葉腐病)のパッチ

小さなパッチ同士が徐々に融合しつつある状態。


多発した象の足跡病のパッチ。これらのパッチが拡大すると融合して巨大なパッチを呈します。


病気が発生する時期

象の足跡病は日本芝に秋に発生します。9月下旬ごろから症状が現れ始め、10月から11月にかけて多発しやすくなります。


象の足跡病(疑似葉腐病)の対処法

農薬による対処

象の足跡病を農薬で予防する場合は、9月頃から適用のある殺菌剤を散布します。殺菌剤は発症前に予防的に散布することが最も効果的です。

象の足跡病に適用のある殺菌剤は、芝美人フロアブル、モノクタジンフロアブルなどがあります。

適用のある殺菌剤が少なく、ゴルフ場向けの製品が多いため一般家庭では量的に持て余し気味になりますが、病気そのものは無農薬でも十分抑制できますので、春から秋にかけての日常の手入れでしっかり予防しておきましょう。


無農薬による対処

管理人宅では象の足跡病は今のところ確認されていません。芝生シーズンに入ってからは、芝生の耐病性を高める資材や土壌微生物環境の改善によって病原菌が繁殖しにくい環境づくりを意識していることが功を奏していると思われます。

葉の表層を強化して病原菌の侵入を防ぐケイ酸や細胞壁を強化するカルシウム、光合成を促進する栄養素、総合的な栄養バランスを意識しながら、サッチ分解菌による病原菌抑制などを、日常の芝生の手入れで意識しながら実践しています。

具体的な資材などについては下記の関連記事をご参照ください。


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