カーブラリア葉枯病のパッチ

2019年6月30日(日)

降雨の影響でカーブラリア葉枯病のパッチ発生

遅れに遅れていた広島県の梅雨入りも、先週ついに発表がありました。梅雨空になると同時にカーブラリア葉枯病のパッチが発生し、いよいよ病害シーズンの本格スタートとなりました。体感的には少し前からいつパッチが発生してもおかしくないと思える状況でしたが、やはり雨がきっかけでしたね。




25ミリで芝刈りしたベントグラス

ベントグラスは軸刈り防止のため25ミリに刈り高を上げました。そのため見た目がかなりモフモフしています。今のところ軸刈り以外で気になる症状は出ていませんが、気温上昇とともに体力を奪われるようになりますから警戒が必要です。


17ミリで芝刈りした姫高麗芝

姫高麗芝17ミリで芝刈り。そろそろ20ミリに上げようかと思っています。

土日は天候や仕事の都合で芝刈りができそうになかったので、金曜の日没前に芝刈りを済ませ、写真は翌日土曜日朝の様子です。梅雨時期は雨で芝刈りができなくなることがあるため、天候次第でできるときにやっておくというスタンスです。


土曜日は日中は雨が降らない予報でしたから、朝一番で健全性を向上する液体肥料を散布しておきました。スーパー・ポリ・スピリットとハード葉素1号をそれぞれ1000倍で葉面散布。葉面散布にした理由は、散布当日の夜から翌日にかけてまとまった雨が予想されていたため、しっかりまいても流失が多くなるだけだろうと判断してのことです。


有機酸資材のアルムグリーンと有機酸酵素EX

週1回ペースで平日の仕事前に有機酸資材(アルムグリーンと有機酸酵素EX)を交互に散布しています。おかげで今シーズンのキノコの発生はいまのところのべ3本です。キノコ対策を無農薬で行う場合は、有機酸資材の定期散布がお勧めです。有機酸はキノコ対策だけでなく、発根を促したり、土壌に結びついた栄養素も吸収しやすくしてくれます。

関連記事:芝生のキノコ対策について

カーブラリア葉枯病のパッチ

次に雨が降ったらはっきり出るだろうと予測していたカーブラリア葉枯病のパッチ。やっぱり雨で現れました。最初はこうやってポツンと現れ、その後パッチの数が増えていきます。

雨が降るたびに悪化し、雨滴のしぶきや芝刈りなどで伝播します。パッチが現れて心配な方は、できるだけ早めに殺菌剤を散布することをお勧めします。この病気は無農薬での決定打がいまのところありません。

カーブラリア葉枯病に適用がある殺菌剤は、一般家庭用向けならロブラール水和剤、ラリー水和剤が容量少な目のものがあるのでお勧めです。数百平米クラスの広い芝庭なら芝美人フロアブルやタフシーバなどのゴルフ場向けも選択肢になります。

殺菌剤を使用する場合は、展着剤の加用をお忘れなく。(←これ重要です)

関連記事:カーブラリア葉枯病の症状と対策

降雨の中の芝生

今日は予報通り雨。芝刈りを早めに済ませておいてよかった。


芝生と犬

所々芝生の色が濃くなっているのは、この子の仕業(おしっこ)です。

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雨にぬれるジニア

どんよりした天気の中で鮮やかな色合いを見せてくれるダリア。芝生のグリーンともよく合うんですよ。


キンギョソウが枯れるとドクロのようになる

そういえば、以前我が家のキンギョソウはドクロにならないと書いたことがありましたが、私が見落としていただけでしっかりドクロになっていたようです。女房が発見してくれました。こうやって見ると、ドクロというより生首が並んでいるような...(怖)


今年は雨が多い夏になるとの長期予報が出ています。昨年は猛暑で少雨でしたからカーブラリア葉枯病もほとんど姿を見せることなく終わりましたが、今年はどうやらそう簡単にはいかないようです。pH下降剤の継続散布でどこまで抑制できるのか、本格的な戦いが始まりました。