2021年7月18日(日)
糞塚が発生していない夏季のミミズ対策に関する考察
中国地方は先週月曜日に梅雨明け宣言したものの、その後は毎日のように雷雨があり宣言前より梅雨らしい天候が続いていました。それも今日で終わり今週はいよいよ盛夏という感じになりそうな予報です。
今日は以前から気になっていたミミズ対策を実施。糞塚はほとんど無いものの気配は感じていたんですよね。さてどうなりましたでしょうか。
庭の花が少なくなる時期の開花は貴重です。
ただ、つぼみを食べる害虫がかなり発生しているようで、こんな具合に大半のつぼみがやられています。女房が怒り心頭、「駆逐してやる!」と息巻いております。害虫どもは怒らせてははいけない人を怒らせてしまったようです。
芝生の方も害虫の被害が出やすい時期に入っています。怪しい枯れや密度低下などを発見したら早めに対処しておきましょう。
我が家では姫高麗芝に関しては害虫は無農薬、ベントグラスは殺虫剤を使用しています。
ベントグラスは中2日ペースで20ミリの芝刈りを繰り返しています。先週は雨が多かったので結構伸びてましたね。
今週は最低気温24℃、最高気温34~35℃の予報が続いていますから、ほぼ一日中適温を外れるつらい時期に突入しそうです。
ベントには害虫かな?という怪しい枯れがありますので、様子次第ではスミチオンを散布するかもしれません。
姫高麗芝は週1回ペースで20ミリの芝刈り。昨日の芝刈りでは45リットルのゴミ袋が満タンになりました。我が家は50平米ほどの広さですが最盛期で45リットルのゴミ袋1~1.5袋が刈草の量の目安になっています。
この時期は雨が多くなるとやはりカーブラリア葉枯病(犬の足跡病)が出てきます。病気に関しては姫高麗芝もベントグラスも殺菌剤を使わない方針ですので、このまま自然治癒に任せます。
今日のメインイベントは椿油粕によるミミズ対策。
と言っても糞塚がたくさん出ているわけではありません。今朝の段階で目視で確認できたのは3つほど。ほぼ発生なしと言ってもいい状況です。
糞塚は無いものの、このように駐車場などで干からびているミミズがいたり、手入れの最中に姿を確認することがあり、「ひょっとすると意外といるのではないか」という予感がしていました。
今シーズンは5月23日に椿油粕の散布をしており、約2か月経過しての散布です。
資材散布にはドロップシーダーを使用しました。この手のツールを使う際、資材投入時には必ずシャッターを全閉にしておくのをお忘れなく。
より均等に散布するには、少しずつの散布量で縦方向、横方向に動かすと効果的です。椿油粕は散布ムラによる色ムラや成長ムラなどが発生しにくい資材ですから、あまりこだわらなくても大丈夫だとは思います。
椿油粕を散布した後には必ずたっぷり散水が必要になります。私の場合はホースリールから遠い場所から順番にホースを巻き戻しながら散水しています。(出てきたミミズがホースに絡みつくのを避けるため)
椿油粕散布後の散水のポイトンは「ゆっくりじわじわとサポニンを浸透させる」という点です。最初は椿油粕の粒に水分を吸わせてふやかせ、その後は色を塗り重ねるようなイメージで水を土壌に浸透させていきます。そうすることで椿油粕に含まれるサポニンも土壌へ浸透していきます。
※次はミミズの写真が出てきますのでご注意ください。
雨が続いていたので土壌には水分がたっぷりあり浸透性も高まっていたのでしょう、予想通り散水している端からミミズが出てきました。
この時期のミミズはものすごく元気ですね。出てきたミミズを散水しながら観察しているとまた土壌に潜ったりよそへ逃げていくケースが一部見られたので、ある程度散水したら捕まえるという方法に変更(いつもは全体に散水してから捕まえています)。
結果的にはその数100匹は下らない成果でした。大きさは中ぐらいのものが多かったので、推測ですが春の段階で卵だったものが孵化して大きくなったのではないかと見ています。完全な成虫になるまでは糞塚を作らないのか、それとも糞塚が小さすぎて芝生に隠れて見えないだけなのか、このあたりは謎です。
ともかく、春にミミズ対策をしたとしても、その時に卵だったものが孵化して成長するという可能性は考えておかなければならないのだと思います。これを放置していたとしたら、こいつらがまた次の卵を産んで秋や来春にさらに増えるというサイクルになっていたのかもしれません。
芝生用除草剤の考察
6月の上旬から中旬にかけてシバキープIII粒剤を散布し、その後の様子を見ていましたが、メヒシバが繁殖し、カタバミもIIの時よりは抑制されていると思われるものの生え始めています。この時期に繁殖しやすいコニシキソウは全く見かけませんので、除草剤が効いていないわけではなさそうです。
メーカーさんに質問してみたところ、IIからIIIになって特に効果を広葉雑草寄りにするという意図は無いとのことでした。生える前に散布しないと効かない、もしくは効きにくいとのことですので、散布時期が遅かった可能性もあります。私が気付かなかっただけで散布時にはすでに芝生の中でメヒシバが発芽していたのかもしれません。このあたりはまた来年要検証ですね。
ただ実際問題として繁殖しているメヒシバをなんとかしたいと思い、シバキープIII粒剤の土壌処理効果が残っているところへシバキープPro顆粒水和剤の追加散布は可能なのかを聞いたところ、どちらも土壌処理効果(薬剤が土壌に吸着して長期間効果を発揮する)があるので、重複使用は控えてほしいとのことでした。
使っちゃダメと言われると「じゃあ散布するとどうなるの?」と思ってしまうのが私の悪い癖で(笑)、あえて散布してみちゃおっかな~などと考えていたりします。ほんとに散布して薬害が出た折には笑ってやってください。
さて、今週から本格的な夏を迎えそうです。高い気温、強い日差しと来ればやはり海!山!、ではなく日中の資材散布の葉焼けリスクが大きくなります。早朝や夕方の涼しい時間帯に資材散布をするようにしてください。また希釈倍率に幅がある資材の場合は濃いめにせず、標準から薄めの倍率で散布するようにしてください。せっかくきれいに仕上がってきた芝生が葉焼けで変色したということが無いようお気をつけください。