葉枯病の初期症状と除草剤の散布

2023年06月4日(日)

芝生の様子とラージパッチの症状緩和

先週は台風の影響で雨がよく降りましたが、今日は朝から快晴。真夏を思わせる日差しです。


暑い日の庭作業にはこいつが手放せません。


ベントグラスは大量の雨の影響もあってモフモフに。


13ミリで芝刈りすると一部が軸刈りになり始めましたから、これから徐々に刈り高を上げていきます。


姫高麗芝は除草剤の薬害からすっかり解放され、こちらも雨の影響もあってモフモフに。ただ、まだ本調子とまではいかないですね。


昨日の夕方に20ミリで芝刈りしてスッキリ。

毎週土曜日の夕方に芝刈りするのがルーティーンとなっています。


先週レポートしたラージパッチの初期症状は、雨がよく降った割に症状は回復傾向にあります。

スーパー・ポリ・スピリットの超即効性の硝酸カリを吸収させておくと、スーッと治っていく感じです。(もちろんその他の要因との相乗効果もあります)

キトサン溶液スーパーグリーンとスーパー・ポリ・スピリットの混合散布はなかなか好感触です。


先週半ばの雨上がりには姫高麗芝に今年初のキノコの姿も見られました。

ベントに生えていた1本と合わせて今年は今のところ合計4本です。

キノコを確認した際にすぐに抜き取っておきましたが、その後は生えていません。


ラージパッチやキノコの抑制、土壌微生物環境の改善、生理移行の促進、発根促進の効果を期待して、キトサン溶液スーパーグリーンを300倍、スーパー・ポリ・スピリットを1000倍で混合し、平米1リットル散布。

日曜日は除草剤散布の予定があったので、土曜日の朝に散布しておきました。


カーブラリア葉枯病の初期症状

良く晴れて芝生がきれいに見え、さほど問題が無いように見えますが、目立たないだけでカーブラリア葉枯病の足音が聞こえています。


委縮するようにこげ茶色や褐色のような枯れ方をしている葉が見えますでしょうか。

こういう枯れ方は葉枯病特有の症状です。


もっと目立たないのになると、このぐらいのサイズで初期症状が発生していたりします。

これから雨や多湿、無風の日が続いたりしますと急激に勢力を拡大します。


カーブラリア葉枯病はラージパッチと違って無農薬での収束は困難ですから、症状が気になる方は早めに殺菌剤で対処してください。

早ければ早いほど殺菌剤の効果は高くなり、理想は症状が発生する前の予防的散布です。

関連ページ:カーブラリア葉枯病の症状と対策

夏雑草(主にメヒシバ)対策のためシバキープエース液剤散布

4月に散布した土壌処理剤(シバキープIII粒剤)のおかげで、全体的にはほとんど雑草が見られませんが、一部でメヒシバやカタバミの発芽が見られます。

散布ムラの影響で薬剤が少なかった場所では効果が薄れてきているかもしれません。


今年はメヒシバ対策としてシバキープエース液剤を試してみることに。

アージランとMCPPをあらかじめ混合してある除草剤で、イネ科から広葉雑草まで幅広く効果が期待できます。

この除草剤は茎葉処理剤になりますから、土壌処理剤のような発芽抑制ではなく生え始めの雑草を叩く用途になります。(葉や茎から薬剤を吸収させて枯らす)

ですので残効性はありません。(その時に生えているものを枯らす)

おそらく芝生に隠れるようにして発芽しているであろうメヒシバを叩いておく目論見での散布です。(ちょっとタイミングが早すぎかなという感はありますが)


メーカーのホームページには「広葉雑草は100倍、イネ科雑草は50倍を目安に」と説明がありましたから、説明書きにある使用方法の範囲で「平米あたり薬量2ml、水量100ml」を選択。

水量200mlで50倍にすると薬量が平米4mlとなり適用範囲を超えてしまいますし(薬害)、薬量1mlで50倍にしようとすると水量が50mlとなり散布する希釈液が不足することになります(効果不足)。

水量や薬量に範囲が設けられている薬剤の使用については、薬害や効果の不足を発生させないように算出してください。

と、えらそうに書きましたが、実は今回の散布で私自身が計算間違いをやってしまったというオチがあります(笑)


散布に使用したのは工進というメーカーの乾電池式噴霧器(GT-2D-AAA-0)です。

本来はバラに使う予定で購入していたのですが、昨日到着予定だった芝生用の電動噴霧器が大雨の影響もあって到着が遅れたため代用しました。


まずはボトルに水を入れます。


シバキープエース液剤にはボトル上部に計量カップが付属しており、ボトル本体を押すと上部の計量カップに液体が吐出する構造になっています。


計量を終えたらくんでおいた水に投入。

シバキープエース液剤は展着剤もあらかじめ混合してありますから、先に原液を入れて後から水を入れますと泡立ってしまって面倒なことになりますのでご注意ください。

※ここで何をどう勘違いしたのか、本当は2リットルの水に対して40ml入れなければならなかったのですが、なぜか20mlと思い込んでしまっていて、薬量が半分のまま散布してしまうことになりました。


原液を投入したらよくかきまぜます。


散布の有り無しの違いを確認したいこともあって、散布は半分程度のエリアにしました。


なるべく均一になるように噴霧。

この噴霧器はノズルが短いので少々やりにくかったですね。噴霧そのものは霧もきめ細かくスムーズで、当然電動ですので圧縮の手間も無く楽でした。

こういった小型でノズルがあまり長くないタイプの噴霧器は、バラなどの植物で葉裏にも資材を噴霧するような場面の方が向いていると思います。


散布を終えてスッキリと思ったのもつかの間、先ほど書いたように薬量が半分だったことに気付き、半分を追加するために水量100ml、薬量1mlでもう一度散布。

薬量は合計で2mlになるものの、水量が少々オーバーして300mlとなるため、効果が十分出るかどうかですね。


後日追記:後からもう一度散布量を整理してみると、1回目が水量100mlで薬量1ml、2回目は水量50mlで薬量1mlでしたから(いずれも平米あたり)、トータルで水量150ml・薬量2mlになり、一応適量の範囲内でした。

直前まで散布エリアを10平米にするか20平米にするか迷っていたこともあって、頭の中で数字がごっちゃになっていたようです。


雑草の様子からするともう少し生えるのを待ってから散布しても良さそうな感じでしたが、次の週末がまた微妙な天気予報で散布できない可能性もあったため、とりあえず今週散布して様子を見ることにしました。

この判断がどういう結果になるのかは今後の様子見になります。


もうひとつ注意点がありまして、茎葉処理剤はいかに葉や茎に薬剤を付着させるかが重要になりますので、本当なら芝刈りで雑草も一緒に刈り取ってしまう前に散布した方が良かったのだろうと思います。(雑草を刈ってしまうと薬剤が付着する面積が減ってしまう)

除草剤を散布後は1日もあれば雑草が薬剤を吸収しますから、その後に芝刈りをする方が効果がより高まると思います。


散布を終えた私をニャンコーズが暖かく迎えてくれました。