姫高麗芝に病気の初期症状を確認、pH下降剤と光合成促進液肥の散布

2022年5月22日(日)

バラの様子

我が街福山市には100万本のバラのまちというスローガンがあり、毎年5月中旬にはバラ祭りが開催されます。

我が家でも女房が世話を頑張ってくれているバラが咲き、お祭りムードを盛り上げてくれています。






つぼみがまだありますからしばらくは楽しませてくれそうです。


ベントグラスの様子とエリア外に生えた芝を光合成不足で枯らす

ベントグラスは中2日で9ミリの芝刈りを繰り返しています。

密度も上昇し生育旺盛で一部軸刈りになり始めました。昨年は同時期にすでに17ミリに上げていましたから、それと比較すれば今年はかなり刈り高を上げずに粘れたと思います。

そろそろ13ミリに刈り高を上げる予定です。


ベントグラスを刈った際にエリア外に刈草がこぼれることがあるのですが、どうやらそれらが根付いてしまうようで写真のようにエリア外でベントが雑草化していました。


除草剤を使用しても良かったのですけどたまには違う方法も試してみるかと思い、日照を遮って光合成をさせないことで枯らすことに。

対策を開始したのはおよそ1ヵ月ほど前です。


完全に枯れたであろうことを確認してシートを除去したのがこちらの今日の様子。

やはり植物ですので日照が無ければきれいに枯れてしまいます。

はみでた芝生を枯らしたいけど除草剤は使いたくない、そんな時に応用していただければと思います。


姫高麗芝の病気の初期症状と対策

姫高麗芝は13ミリで週1回ペースの芝刈りをしています。刈り草の量は約50平米弱の広さで45リットルのゴミ袋1/3といったところ。旺盛な成長はまだまだこれからですね。

除草剤の薬害もかなり抜けてきた感じがしますので今後の成長に期待です。


除草剤の二重散布で薬害が発生した場所もかなり回復してきました。


こちらが2週間前の様子です。


姫高麗芝には病気の初期症状が発生しています。

先々週に3日ほど雨が降り続いたことがありましたが、その際にカーブラリア葉枯病(犬の足跡病)のパッチが確認されました。

写真は今日の様子ですがパッチが発生した後は好天が多かったため再生が進んで少々分かりにくくなっています。


こちらの写真は茶色い筋状の変色があるのがお分かりいただけるでしょうか。おそらくラージパッチの初期症状と思われます。

今年はラージパッチが現れないなあと思っていたのですが遅れて登場したようです。


先週、表層のpHを調べてみると6.5~7ぐらい(ほぼ中性)でした。我が家の傾向からしますとpHが6.5を超えると病気のリスクが高まる感じです(特にラージパッチ)。

なので少し下げておこうかと思いpH下げ太郎を散布。20倍に希釈して平米1リットル散布。目安として希釈液を平米1リットルで表層1センチぐらいのpHを下げることができます(土壌の質によって変わりますのであくまで目安です)。

過去の実績からして1回の散布で0.2~0.25ぐらいの低下になるはずですので、あと2~3回ぐらいは散布しておく予定です。それでおそらくpH6ぐらいになるのではないかと目論んでいます。

pHの下がり方は土壌の質によって異なりますので、みなさんのご自宅でどのぐらい下がるかについては実際に散布して計測しないと分からないでしょう。

砂質土壌は下がりやすく粘土質になるほど下がりにくい、腐植がたくさんあるほど下がりにくく少ないほど下がりやすい、大まかにはこのような特性があります。


pH下げ太郎は希釈液がpH1~3程度とかなりの強い酸性(強酸ではありません)を示しますので、散布に使用した器具、特に金属製のハス口などは腐食防止のためによく洗っておきましょう。

また、希釈倍率もかなり濃いため芝生の葉に付着した希釈液は軽い散水でサラッと流しておきましょう。そうすることで葉焼け防止できます。


芝生の回復は光合成の促進が重要ですので、ケイ酸、カリ、鉄、苦土など光合成に重要な栄養素を含む超ハード葉素を500倍で葉面散布しておきました。(葉面を濡らす感じで平米500ml程度をジョウロでさらっと散布)

数日は日照が期待できそうですのでしっかり光合成してほしいところです。


すでに梅雨入りしたところもあり、ぼちぼち全国的にも梅雨入りが間近になっています。

病気の対策で最も効果的なのは殺菌剤の散布ですので、無農薬へのこだわりが無い方は今のうちに殺菌剤の散布をして天候不良に備えてください。発症する前か発症初期までに散布しておくと殺菌剤の効果が高くなります。殺菌剤の散布時には展着剤の混用をお忘れなく。