2024年02月12日(月)
姫高麗芝の更新作業第一弾 エアレーション
いよいよ芝生を起こす時期がやってきました。今日は更新作業第一弾としてローンスパイクによるエアレーションを実施。
腰痛持ちのため腰への負担を分散する意味で毎年更新作業は2~3日に分けてやっています。
今後の予定としては、2月18日(日)23日(祝)25日(日)に残りの作業、根切り兼サッチング、枯れた芝生の低刈り、土壌改良材スーパーグリーンフード散布を予定しています。
いつ何をやるかについては今後の天候やその他の都合も含めて判断する予定です。
現在は生産していないようですが、私のお気に入りのローンスパイク。
十数年前に購入したもので、当時の価格で7000円近くしたと記憶しています。
最近主流の2000円付近のものと比べると、金属の質は段違いに良く非常に堅牢にできています。できれば再生産してほしいところですが、おそらく安い製品に押されて売れないのでしょうね。残念です。
エアレーションには大きく分けて、ローンスパイクを使うエアレーション(写真のようにスパイクを刺すだけ)と、コア抜き(土を抜き出すエアレーション)があります。
土を少しずつでも入れ替えて土壌改良したい場合はコア抜きをするタイプのエアレーションが理想です。
どちらをやるかについては考え方次第ですので、自宅に合った方法でやってみてください。普段はローンスパイク、数年に1回はコア抜き、みたいな感じでもいいと思います。
我が家では20年以上ローンスパイクで作業しておりコア抜きは全くやっていません。
それでも毎年夏になるとそれなりにきれいな姿を見せてくれています。
エアレーションで気を付けたい点
エアレーションは土壌に刃を刺す作業になりますから、埋設物を破損しないように注意が必要です。
例えば照明器具に向けての配線が埋設されている場合、その深さがローンスパイクが届く範囲にあると断線の恐れがあります。
断線すると感電や漏電のリスクがありますので注意が必要でしょう。
我が家の場合、駐車場の際の部分にカーポートからの雨水を表に流すための配管が埋設されていまして、こういった配管類もエアレーションで破損の恐れがあります。
埋設されている位置が不明瞭な場合は余裕を見てエアレーションするようにした方がいいでしょう。
芝生の中に植木がある場合は、その根を傷めないようにしてください。
一般的に植木の枝の先端の真下あたりまでに根を張ると言われていますから、その付近のエアレーションは避けた方がいいでしょう。
エアレーションで一番注意したいのは除草剤散布との間隔です。特に土壌処理剤(残効して長期間効くタイプ)は薬害が出やすいので注意してください。
エアレーションを優先するなら除草剤散布は3か月後が目安になりますし、除草剤散布をするならエアレーションや根切りなどの芝生を傷める作業は先送りした方がいいでしょう。
更新作業の順番について
よくいただくお問い合わせの一つなのですが、更新作業はどういう順番でやるのがいいのか、と聞かれた場合に、目安として次のようにお伝えしています。
- エアレーション
- サッチング、根切り
- 冬枯れした芝の低刈り
- 道具をお持ちならバキューム
- 土壌改良材(スーパーグリーンフードなど)
- 目土入れ
- 道具があればローラーがけ
エアレーションについては必ず最初にやる必要は無く、例えばコア抜きをやるならバキュームの後や土壌改良材投入後に実施して、目土入れによって抜いた部分に土を入れてもいいと思います。
土壌改良材の散布や目土入れを先にして後からサッチングや根切りをすると資材がムラになるなどの不具合が出ることが想定できます。このようにその作業がどういう影響を及ぼすのかを考えながら作業を組み立てていただければいいかと思います。
端的に言えば更新作業をしなかったとしても芝生は生えてきますし、少々順番で問題があったからと言って芝生が生えてこなくなるようなことはありませんので、そういった心配は無用です。
肥料についてはもう少し温かくなって根が動き始める時期になってからでもいいでしょう。
ここで提示した順番はあくまで一例であって、この通りにしなければならないということではありませんので、ご自宅に合った順番や方法を構築する際のご参考にしていただければ幸いです。