除草剤(茎葉処理剤)の散布と効果、薬害リスク

2024年06月16日(日)

除草剤(茎葉処理剤)の散布と効果、薬害リスク、芝刈りとの関係

昨年は薬害リスクもおかまいなしに春から梅雨時期にかけて徹底して除草したせいか、今年は雑草がかなり少ない状況です。しかし、ここで油断してしまうと雑草が増勢してしまいますから、除草剤を散布しておきました。


散布したのはシバキープエース液剤。アージランとMCPPがあらかじめ混合されている除草剤ですので、イネ科から広葉雑草まで幅広い雑草に効果があります。

希釈倍率は50倍、散布量は平米100mlです。この除草剤は50~100倍の間で希釈するようになっており、一年生イネ科雑草を対象とするには50倍が推奨されています。メヒシバの抑制を主たる目的としていましたので、50倍を選択しました。そうすることで50倍より薄い希釈で防除できる雑草も一網打尽にできるだろうという目論見もあります。


散布したのは6月14日(金)、本投稿の2日前になりますが、散布当日と翌日の気温が30℃を少し上回るぐらいの気温になりましたので、薬害発生のリスクがあります。この点については散布が1週間遅かったかなと思います。雑草が少なかったことで「このまま除草剤散布せずに夏越しさせようか」という迷いがあったのが正直なところです。

ただ、薬害リスクが高いことは薬剤の効き目もそれだけ強いことにもなります。


散布の翌日にはカタバミが白く枯れ始め、3日目を迎えた今日には写真のようにほぼ全体的に枯れています。イネ科雑草を対象にして濃いめの50倍希釈だったことも、広葉雑草への効果の発現を早める要因だと思います。


写真では分かりづらいかもしれませんが、メヒシバにも枯れが生じ始めています。こちらはなかなかしぶといかもしれませんから、今後の経過を要観察です。


姫高麗芝の中で雑草化したベントグラスにも影響が出ています。ベントグラスもなかなかしぶとく生き残ります。少々除草剤を散布したぐらいでは完全に消滅とはいかないですね。


除草剤の効き目、および薬害の有無については、今後1~2週間ぐらいすればさらにハッキリすると思います。

気温が微妙な時期になってきましたので除草剤散布には十分ご注意ください。気温30℃以上の日が続く場合は薬害リスクが高くなりますから散布を控えていただいた方がいいでしょう。

また、茎葉処理剤の場合は噴霧器で葉面や茎にしっかり付着させることになります。芝刈り直後や翌日の芝生は、葉の先端が怪我をしたような状態になっているため、そこに除草剤が付着しますと葉先が枯れるなどの薬害が出ることがあります。芝刈り後、2~3日ぐらい空けてから散布することをおすすめします。


芝生と庭の様子とカーブラリア葉枯病の気配

梅雨はいずこへ? そんな天候が続いているおかげで芝生の方は好調そのものです。密度の上昇も順調で、昨日の芝刈りでは刈り草の量が増えているのが確認できました。


旺盛に成長させて密な芝生にしようとすると病気のリスクも高くなります。梅雨時期はカーブラリア葉枯病の季節、我が家の芝生にも少しだけ気配があります。(写真中央部分の茶色い枯れ)

来週からはいよいよ本格的に梅雨入りするようですから、葉枯病が心配な方はあらかじめ殺菌剤を散布して予防しておくといいでしょう。

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バラの開花が始まり、さみしかった庭に彩りを添えてくれます。

バラも病虫害シーズンに入っており、女房が毎朝の葉水でうどん粉病やハダニの予防をしてくれます。私も3日に1回のキトサン溶液スーパーグリーンの葉面散布で応援。


品種名:エル


品種名:令香(れいか)


品種名:フリージア


品種名:グラナダ


女房作のあじさいロードも今が見頃になっています。


芝生の方は8月中旬のピークに向けて順調に成長中。これからの密度上昇が楽しみです。