2019年7月28日(日)
暑さで傷み始めたベントグラスの様子と害虫と思われるご相談の増加
中国地方は梅雨明けしました。天候はなんだか中途半端な感じではありましたが、梅雨の間はほとんど散水しませんでしたから適度な雨は降っていたことになります。
梅雨明けすると天気は一変、毎晩のように熱帯夜かそれに近い状態で、ベントグラスは早くもダメージが出始めています。おそらく病虫害の影響もあるだろうという感じです。対照的に姫高麗芝は多雨が無かったおかげで葉枯病の症状もかなり軽く元気一杯です。
芝生のシーズンに合わせて次々と開花するジニア。鮮やかな色合いが芝生に映えます。
女房ががんばって育てている赤いミニバラ。バラはすぐに黒星病が発病するので本気でやろうとすると結構大変ですね。
ベントグラスは35ミリでも一部軸刈りになるぐらい生長点が上昇しています。芝刈り機の上限を超えてしまいましたので、今後はバリカンでカットですね。
熱帯夜の時期になると一日中適温を外れるようになりますから、ベントグラスにとっては厳しい季節になります。その分成長も衰えますから芝刈りのペースは落ちるでしょう。
ダラースポットか害虫と思われる枯れ。原因を潰す意味で前日にスミチオンを1000倍で平米3リットル散布しておきました。ダラースポット対策はスーパーグリーンフードの散布で様子見します。
姫高麗芝は昨日20ミリで芝刈り。成長がピークに入り、刈り草が45リットルのゴミ袋でちょうどぐらいになりました。例年ピーク時にはこれぐらいの刈り草の量になります(広さは50平米弱)。
駐車場への導線部分の芝も、踏圧による傷みから回復しました。
5月上旬にはこんな感じでした。休眠期から春の立ち上がり時期にかけて導線部分が踏圧で薄くなるのは恒例のことなのですが、昨年から今年にかけては予想していたほどは薄くなりませんでした。このことについて思い当たる節はありますので、また別の機会にレポートできればと思います。
姫高麗芝にも一部害虫と思われる症状があります。また、お電話やメールでも害虫被害と思われるご相談が増えていますので、急に枯れたり密度が低下する、まだらになるなどの症状が出ていないかよく観察してください。
関連記事:害虫対策について
関連記事:芝生が枯れ始めたけど原因がよく分からない
今日は以前から予定していたスーパーグリーンフードの散布。姫高麗芝は平米100g、ベントグラスは平米50g散布しました。
1ヶ月ほど寝かせておきましたので醗酵が進んでやや臭いが低減されています。白くなっているのは醗酵が進んでいる証拠です。
ドロップシーダーで散布すると短時間で作業が終了します。全面がスーパーグリーンフードでうっすら黒くなっているのが分かるでしょうか。
スーパーグリーンフードを散布した後は散水が必須です。
散水が完了すると黒ずんでいた芝生は元通りに。みずみずしい芝生になります。
ベントグラスも少しでも回復してほしい。夏の傷みのピークは9月上旬になるでしょうから、それまでいかに踏ん張れるかですね。
次の週末は、ちょっと遅くなりましたが姫高麗芝には万緑-NHTとエンザアミンを散布する予定です。ベントグラスは夏の間は液肥で少しずつ栄養を与える方針です。