猛暑で姫高麗芝は成長のピーク、ベントグラスは成長鈍化

2019年8月4日(日)

猛暑の影響で日本芝と寒地型西洋芝の明暗分かれる

昨年の猛暑を思い起こすような暑い夏になりました。姫高麗芝は施肥の影響もあって生育旺盛、しかし寒地型西洋芝のベントグラスは成長に急ブレーキがかかっています。


ジニア

水切れさえ無ければ暑い夏もへっちゃらのジニア。猛暑だと鉢植えはすぐに水切れしますから、鉢底から水があふれ出るぐらい水やりしています。


ピンクのミニバラ

女房が植えたピンクのミニバラ。「いや~ん、また害虫に食べられてる」と今朝も殺虫剤をまいてました。バラは本当に病虫害が多いですね。


チューリップハットのような花

チューリップハットのような花も芝生に彩を添えてくれます。


ベントグラスの様子

ベントグラスは熱帯夜と猛暑日続きで成長に急ブレーキがかかりました。現在は芝刈り停止中です。

寒地型西洋芝は、気温が高すぎると光合成をしなくなり、体内に蓄えた栄養を逆転させて生存エネルギーに変えます。そのため成長が止まり体力が低下する一方になります。それを少しでも緩和するために薄い液肥を散布して対処します。元気が無いからといって肥料をたっぷり与えるのは厳禁です。


姫高麗芝の様子

姫高麗芝は元気一杯! 先週散布したスーパーグリーンフードと2日前に散布した粒状肥料がしっかり効いている様子です。


姫高麗芝の様子(駐車場側から)

梅雨明け後は雨が全然降らなくなりましたからカーブラリア葉枯病はほぼ治癒した状態です。雨がよく降っている地域では引き続きカーブラリア葉枯病には警戒してください。10月あたりまでは天候次第で発症リスクが高くなります。

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芝生の上に出てきたミミズ

この夏はミミズがよく出てきてひからびています。今年は椿油粕以外のミミズ対策を模索しているため、サポニンの影響があるわけではありません。

土壌のpHを下げていることで居心地が悪くなっているのか、はたまた猛暑による地温上昇とか酸欠などが影響しているのか、今のところは不明です。

8月も引き続きpH下降剤(pH下げ太郎)を散布しながら様子見してみます。

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芝生の中に生える雑草メヒシバ

芝生の成長が旺盛になるということは、雑草の成長も旺盛になります。今年は夏雑草対策の除草剤散布をしていませんので、メヒシバやアカカタバミが所々生えています。抜き取りが簡単なものは早めに抜いておきましょう。


粒状肥料の万緑-NHTとエンザアミン

2日前に姫高麗芝には粒状肥料を散布しています。万緑-NHTを50g/m2、エンザアミンを20g/m2。本来なら7月に散布するものが8月にずれこんだ形になっています。


有機酸資材のアルムグリーン

有機酸資材の定期散布も継続中。先週は久しぶりに塀際にキノコが2本生えていました。それ以外は皆無の状態が続いています。雨が少ないことも功を奏しているのでしょう。

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夏の資材散布は日中の作業は厳禁です。高い気温と強い日差しによって葉焼けのリスクが高くなります。なるべく朝早い時間帯か夕方にしてください。除草剤の場合は散布自体を控えることをお勧めします(高温による薬害)。どうしても散布したい場合は、超スポット散布(筆やスポイトで直接塗布)にしておくと薬害が発生したとしても最低限に抑えられるでしょう。