ベントグラスの芝刈りと更新作業と除草剤の関係

2022年1月9日(日)

ベントグラスは今年最初の芝刈り

ここ何日か朝は降霜があるものの日中は暖かい日が続いています。冬前の長期予報では寒くなるという話でしたからちょっと肩透かしを食らったような感じですね。

ベントグラスはほぼ休眠状態が続いていてほとんど成長はしていませんが久しぶりに芝刈り。刈り高を17ミリから13ミリに下げました。

2月ぐらいには根切り作業をして9ミリまで下げる予定です。


ベントには週1回ペースの散水をした後、スーパー・ポリ・スピリットとアルムグリーンをそれぞれ500倍で希釈して平米1リットル散布しておきました。

スーパー・ポリ・スピリットはカリによる耐寒性向上、アルムグリーンは土壌改良を期待しています。


姫高麗芝の様子

冬枯れ真っただ中の姫高麗芝は落ち葉集めぐらいで何もすることはありません。

春の立ち上がりに出る病気(立枯病、春はげ症)に毎年悩まれている場合は、冬の過乾燥が症状を助長することがあるようですから、あまりにも雨が降らない場合にはたまに散水しておくのもいいと思います。


落ち葉を掃くだけでもずいぶんスッキリします。


先週スズメノカタビラに除草剤をスポット散布したその後の様子ですが、予想通り見る見る枯れるようなことはなくやや黄化したかなという感じです。

寒い時期は雑草の代謝も衰えて薬の回りが遅くなりますから気長に待ちます。


日本芝の更新作業と除草剤のタイミングについて

日本芝は休眠&冬枯れの真っただ中ですが暖地では来月には更新作業の時期がやってきます。この時注意したいのが除草剤散布との関係です。

ご存じのように芝生用除草剤は芝生が傷んだり弱っている時に散布すると薬害リスクが高まります。一連の更新作業の中にはエアレーションや根切りなど「根を切断する」作業があり、それらを行うと一時的に芝生が傷んだ状態になります。

そのため、除草剤散布と更新作業を同じ時期に行うと薬害によって春の立ち上がりが悪影響を及ぼすことがあり、それを防ぐためには更新作業と除草剤散布を適度な期間を空けて行うことがポイントになります。

シバキープシリーズでは更新作業と除草剤散布の期間は3か月とされていますから、2月に更新作業を行った場合は5月が除草剤の散布タイミングとなります。

ただ、こんなに期間が空くとその次の除草剤のタイミングが高温期に入るため散布できなくなりますから、できるだけ期間は短くしたいところですね。

店長宅での計画

店長宅ではどのように計画しているかと言いますと、予定している作業のうち最も根を傷めるであろうエアレーション(ローンスパイク)を1月下旬に早めにする予定です。

それ以外の更新作業(サッチング、冬枯れした芝の低刈り、土壌改良材の散布)は2月上旬から中旬に行います。

そしてここが重要なのですが2月上旬から週1回ペースで有機酸資材(アルムグリーンと有機酸酵素EX)を散布し根の成長および修復を促します。この資材散布は本来なら春の立ち上がりを良くすることを目的として行いますが、同時に修復が早まることにもなります。(有機酸が根を刺激して発根を促すとともに肥料吸収も高める)

そうすることで更新作業で傷んだ根の回復を早め、除草剤の散布をできるだけ後ろにずらして3月下旬頃にやります。これで更新作業から除草剤散布まで1ヵ月半ほど期間が空きますからその間に根の傷みからの回復も進み、除草剤の薬害リスクも最小限にできるだろうという目論見です。

以前シバキープIIを使用した時にはエアレーション作業から1ヵ月ぐらいで除草剤を散布してもほぼ問題無しだった記憶がありますが、今回はシバキープPro顆粒水和剤を使用する予定ですからその時とは違った結果になるかもしれません。

試験的な意味合いが濃い作業計画になりますので、もしご自宅の作業に取り入れられる場合は薬害リスクも念頭に置いてください。

仮に薬害が出たとしても春の立ち上がりが多少遅れたり黄化する程度だと思います。


すでに除草剤を散布してしまった場合

年末から年始にかけてすでに除草剤を散布してしまったという方も中にはおられるかもしれません。

もし土壌処理型(土壌に処理層を形成して発芽を抑制するタイプ)の除草剤を散布した場合は、エアレーションなどの根を傷める作業は除草剤散布から3か月後ぐらいまで待つことをお勧めします。

土壌処理型の除草剤が残効している時にエアレーションをしますと、エアレーションで傷んだ直後から除草剤の影響を受けるため薬害リスクが高くなることが想定されます。

茎葉処理型の除草剤でしたらそれほど長期間残効しない思われますので、除草剤散布から1ヵ月ほど空けてエアレーションなどを行うと大丈夫かと思います。


先にエアレーションや根切りを行う場合にはしっかり回復を促してから1ヵ月以上は間を空けて除草剤散布、先に土壌処理型の除草剤散布する場合は3か月程度空けてからエアレーションや根切り作業、これを目安に春の作業を組み立ててください。

除草剤によっては特有の注意事項があるケースもありますから、実際に使用する除草剤の説明書は必ずよく読んでからご判断いただくようお願いいたします。

疑問などがありましたらお気軽にお問い合わせください。