姫高麗芝は好調を維持、ベントグラスは夏枯れのピークへ

2018年8月28日(日)

姫高麗とベントは猛暑の明暗クッキリ

おかげさまで連続してやってきた台風の影響はほとんどなく、思ったほど雨も降りませんでしたので、懸念していたほど姫高麗芝のカーブラリア葉枯病の悪化はありませんでした。ベントグラスは長引く猛暑で夏枯れのピークに向けて順調に傷んでおります。


ベントグラスは25ミリで維持しています。ここ1週間ほどでさらに枯れが拡大したため、原因を潰しておく意味でスミチオンを1000倍で平米3リットル散布しておきました。害虫は出てきませんでしたから、猛暑による影響ではないかと思われます。

ブルーグラスの時はだいたい9月上旬が夏枯れのピークでしたが、品種の違いや長引く猛暑がどのように影響するのか興味深いところです。


だいぶ日が傾いてきて日差しには秋の気配を感じるのですが暑いですね。姫高麗芝は25ミリで芝刈り。


今年は本当に雨が少ないので、散水フェチの私は水やりをたっぷり堪能させていただきました。ほぼ毎朝散水しています。


例年ならカーブラリア葉枯病のパッチが点々と見られるこの付近も、今年はほとんど見られません。我が家はどうあがいても無農薬によるカーブラリア葉枯病対策は無理なのかもしれないと思っていたのですが、天候条件がよければ発症がほぼ抑えられると分かったのは収穫でした。


こちらは上の写真と同じ付近の昨年同時期の様子です。パッチが多発しているのが分かります。


パッチが全く無いわけではなく、このようにうっすらと発生している場所もありますので、こういう部分でPHを下げる資材を試しています。ラージパッチだとPHを下げるだけでもかなり抑制効果はあるのですが、葉枯病に対してはどこまで通用するのか、またPHの下げ方(資材の違い)で違いはあるのか様子を見ているところです。


病害予防とキノコ対策の一環として、有機酸酵素EXを500倍、スーパー・ポリ・スピリットを1000倍で混合散布。

キノコ対策は、有機酸を含む資材のアルムグリーンと有機酸酵素をほぼ毎週交互に散布し、平日にアルム凜を時々葉面散布してきました。そのおかげもあって今シーズンはキノコは数えるほどしか生えません。目立たない隅のほうで数本発生していたレベルです。無農薬でキノコ対策をするには、有機酸資材の定期散布がお勧めです。


長期予報では11月ごろまで気温が高めに推移するとのことで、残暑も厳しいようです。ベントグラスにはつらい時期が続きますが、天候はどうにもなりませんからじっと耐えて待つしかなさそうです。

姫高麗芝は今後気温が下がると病害リスクが高まりますので、パッチの発生や変色などに注意が必要です。生育のピークを過ぎると成長が衰える一方になり、それは同時に回復が遅くなることを意味します。早めの対処をお勧めします。

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