日照不足の緩和と除草剤による芝生のはみ出し対策

2021年6月27日(日)

梅雨時期の日照不足を緩和する液体肥料の散布と非選択性除草剤を使った芝生のはみ出し対策

広島県では比較的晴れの多い梅雨を迎えていますが、今週は曇りがちの天候になりそうです。梅雨空で懸念されるのが光合成の低下。それを緩和するための資材散布と、成長期に入って余計なところまで広がろうとする芝生のはみ出し対策をしておきました。


我が家のアジサイは開花期が終わろうとしているようです。今年も花を楽しませてくれてありがとう。


数は少ないもののバラが蒸し暑い中頑張って咲いてくれています。


ベントグラスは中2日ぐらいのペースで20ミリの芝刈り。左半分がなんとなく色が濃くて状態がいいのですが、それがテスト中の資材によるものなのか、ただの偶然なのかは今後の推移を見守りたいところです。


姫高麗芝は週1回ペースで20ミリの芝刈り。昨日の芝刈りは刈り草の量が前の週より減っていました。これはおそらく水分量が少なかったことが影響していると思います。全体的な雰囲気も少々水が不足気味だったかなという印象があります。昨晩雨が降ったようですので、芝生にとっては待望のお湿りになったでしょう。


今週は曇りや雨の日が多くなる予報が出ているため光合成不足の緩和を目的として液体肥料を散布。スーパー・ポリ・スピリットを1000倍、ハード葉素1号を500倍で混合散布。スーパー・ポリ・スピリットのカリが生理移行を促進、ハード葉素には光合成に重要なケイ酸や鉄・苦土が入っています。この組み合わせは芝生の発色を良くする効果も期待できます。


成長旺盛な時期になると芝生はどんどん広がっていこうとしますから、余計なところまで芝生が生えてきてしまいます。それを非選択性除草剤(芝生も含めて何でも枯らす除草剤)で食い止める策をしておきました。


やり方は非常に簡単で、非選択性除草剤を芝生が広がって欲しくないところに散布して成長を阻止するだけ。

※ただしリスクもあります(後述)


使用するのは「半年草が生えない」などと書いてある非選択性の除草剤。写真の製品はあくまで一例で、同様の除草剤なら同じような効果が期待できます。


非選択性除草剤にもいろいろタイプがありますが、細かい作業になるのでハンディスプレータイプが扱いやすいでしょう。直線的に噴射できる機能があれば理想です。(噴霧しかできないタイプは薬剤がかかってはいけないところにも飛散してしまう可能性があるため)


すでに芝生がはみ出しているところに施工する際は、あらかじめはみ出した部分のランナーをカットしておきましょう。そうしないとはみ出した部分から吸収された除草剤がランナーを浸透移行して、枯らしたくない部分まで影響する可能性があります。


あらかじめカットしておくと、このように影響を限定することができます。

後は散布量にも注意が必要で、カットしてあるからといって大量に散布してしまいますと、除草成分が土壌を浸透して枯らしたくない所まで影響が出てしまうことがあります。少なめに散布して様子見し、枯れにくければまた少し追加という感じで処理した方がいいでしょう。


このはみ出し処理は裏技的な対処法になりますので、枯れてはいけない場所に除草剤が浸透しないためにはどうすればよいかをしっかり確認した上で行ってください。(除草剤を散布する場所が芝生より高い位置にあると雨のたびに除草剤を吸着した土が流れ込むなど)

私の自宅での失敗例でいきますと、上の写真の場所に粒状の非選択性除草剤を処理したことがありますが、その翌日に大量の雨が降ったため水溜りになり、その結果薬剤の浸透が思いのほか広がり枯らしたくない部分に少々影響が出てしまった、ということがありました。

手っ取り早い策ではありますが、リスクも伴う方法ですので十分注意した上で施工してください。(失敗から学べることもありますが)


このように枕木やレンガなどの隙間をはっていく芝生を止めたい時にも使えます。


さて、あと数日で6月も終わり芝生が最も成長するシーズンに入ります。さらなる成長を促すために来週は粒状肥料散布の予定です。