西洋芝の耐寒性向上とはみ出し防止策

2018年12月9日(日)

ベントグラスの耐寒性向上とはみ出し防止の除草剤

先週まで暖かかった気候とうって変わって本格的な冬の様相です。広島県も山地の方では雪が積もっているみたいですね。

今日はベントグラスの寒さ対策としてカリと糖を含む液肥散布と、はみ出し防止のための除草剤散布をしておきました。


寒空の下、キンギョソウががんばって開花しています。


女房が植えてくれたビオラ。色鉛筆で塗ったような色がかわいい。


冬には暖色系の花が恋しくなります。


ベントグラスは17ミリで維持。成長は鈍ってきたものの、まだこの程度の寒さではアントシアンによる変色などの影響は見られません。


今のうちに寒さへの耐性を高めるべく、スーパー・ポリ・スピリットとハード葉素1号を500倍で混合散布。スーパー・ポリ・スピリットの硝酸カリは低温でも吸収される特性があり、耐寒性を高めてくれます。また、ハード葉素1号の糖やケイ酸も耐寒性向上に役立ちます。


ベントグラスが枕木からはみだしつつあるので、それを防止するために非選択性除草剤(なんでも枯らす除草剤)をこの部分に散布しておきます。


使用したのは顆粒タイプで6ヶ月間草が生えなくなる除草剤。同じような除草剤ならなんでもいいと思います。細かいところへの散布は、液体タイプの方が扱いやすいかもしれません。


適当にパラパラと散布。白い顆粒が除草剤です。あまりベントグラスに近づけすぎると枯れる範囲が広くなってしまいます。


ベントグラスと姫高麗芝の境い目にも同じ処置をしておきました。ベントグラスが姫高麗芝にはみ出しても特に問題なく対処できますが、逆だと姫高麗芝だけ枯らすことはほぼ不可能ですので、こういう場所はしっかり根止めしておかないといけません。


姫高麗芝はすっかり休眠の様相に。


先週2日間たっぷり雨が降りましたからヤマボウシの葉もほとんどが落ちてしまいました。本格的な落ち葉集めはこれで終わりです。


駐車場への導線部分は頻繁に踏まれますから、成長が止まって回復できない休眠期は傷む一方です。すでに薄くなりつつあります。

先週ヤマボウシの強剪定をしたのは、この部分の日当たりを良くして休眠が明けてからの回復力を高める目的もあります。


夏にはこんなに濃い木陰でしたが、来年はこれがすかすかになってくれることを期待しています。


先週剪定した後に雨がたっぷり降ったため、切り口に塗布した殺菌剤が流れないか気になっていたのですが、意外と残っていたようです。


一応、念のために再度塗布しておきました。使用した殺菌剤はトップジンMペーストです。剪定時の定番的殺菌剤ですね。


さて、いよいよ冬本番です。芝生はほとんどやることが無くなってきましたが、すでに気持ちは来シーズンのモードに入っています。PHをもう少し下げて備えておこうとか、あれを試してみたとか、いろいろ考えています。

病院ではインフルエンザの患者もちらほら見かけるようですから、みなさんも風邪やインフルにはお気をつけください。