2019年7月7日(日)
pH下降剤にミミズが反応する
梅雨入りしたと思ったら空梅雨になってしまいました。近年の梅雨は降る地域と降らない地域の差が激しいですね。昨年のような大災害が起きないことを願います。
今日は土壌のpH下降剤を散布したのですが、ミミズが反応して出てくるという思わぬ反応がありました。
暑い時期には鮮やかな色の花がよく合います。女房ががんばって育てているミニバラ。
カラフルな色合いのジニアは我が家の夏の定番です。
今年初めて植えたサンビタリア ダークリーフスター。小さなかわいらしい花が癒してくれます。
ベントグラスは軸の上昇のため30ミリに刈り高を上げました。少々肥料不足気味かな。次の雨でスーパーグリーンフードを入れたいところ。
この位置から見ると軸が上がっているのがよく分かります。
姫高麗芝は昨日20ミリで芝刈り。葉枯病シーズンに入ったの17ミリから20ミリに刈り高を上げました(芝刈りの負担を少しでも軽減するため)。
平日に実施している有機酸資材の散布も継続中。先週水曜日にはアルムグリーン500倍とスーパー・ポリ・スピリットを1000倍で混合散布しました。
今年はミミズ抑制の効果があるとされる資材をテストしているため、椿油粕によるミミズ駆除は実施していません。今のところテスト資材による効果ははっきりとは見られず、ミミズの塚は庭のあちこちに発生しています。
現在、カーブラリア葉枯病とpH下降にどのような関連があるかをテストするため、pH下降剤(ペーハー下げ太郎)を継続散布しているのですが、先日散布してみたところミミズが数匹出てきて昇天していました。おそらく雨の翌日だったので土壌の浸透性が高まっており、ミミズがいる場所まで資材が到達してそれを嫌がって出てきたものと思われます。
これは、たくさんまいたらミミズがもっと反応するのではないかと思い、普段はジョウロで散布している資材ですが、今日はらくらく液体肥料スプレイヤーAQUA+ を使ってみました。
タンクに原液を入れて散水するだけで自動的に希釈液になります。希釈倍率は100倍固定ですから、一番濃い希釈が100倍になります。pH下げ太郎は20~40倍程度で散布する資材のためやや薄めになります。
散布している間にミミズが数匹出てきました。
ただ椿油粕を使用したときのようなインパクトは無く、全部で12匹。その程度しかいなかったのか、土の中で力尽きたのか、はたまた生き延びているのか。今後糞塚ができるかどうかで判明すると思います。
椿油粕と異なるのは、資材そのものがミミズを殺虫している可能性があることですね(椿油粕はあくまで土壌から地表に追い出すだけ)。100倍希釈といってもかなり低pHになる資材ですから、ミミズにとっては劇薬のようになるのかもしれません。
pH下降剤の目的はカーブラリア葉枯病との関連性を調べるためですが、思わぬ副産物といいますかミミズに作用するのは想定外の現象でした。
葉枯病に関しては、梅雨入りで少しパッチが発生したものの、その後雨が降らなくなってしまったので沈静化しています。この沈静化がpH下降による効果もあるのか、単純に天候によるものなのかは不明です。今後梅雨空が本格化した時に、葉枯病があまり悪化しないようであれば、pHの下降がある程度葉枯病対策になる可能性が出てくるでしょう。
最後は念のため葉焼け防止の意味で軽く散水。葉に付いた資材を洗い流す感じです。
水分が供給された後の芝生は、いつ見ても瑞々しくてホレボレします。
さて、松浦商店では害虫と思われるご相談を何件かいただいています。時期的にも害虫被害が出やすいですから、急に枯れ始めたり密度が低下してきた場合は、原因を潰しておく意味でも殺虫剤(スミチオン)を散布しておくことをお勧めします。管理人のように「この後どうなるんだろう」というマニアックな楽しみ方をしたい方は、そのまま様子見してください。
もちろん、病気にも要注意です。
関連記事:芝生が枯れ始めたけど原因がよく分からない
ベント芝生面が上がったのがよくわかりますね。低く刈っているとそれが困るんです。
私には無理でした。
それとPH降下剤の新たな発見、勉強になります。
とりあえず刈り高を上げることでごまかしていますが、下げる時はどうしようかと思案中です。数ミリの刈り高を維持するのってすごいなあと感服します。
pH下降剤のミミズの反応は意外でした。ただ、その後の様子を見ていると一発でミミズ激減とはいかないみたいです。今後も定期的に散布をしながら様子を見てみるつもりです。