2019年7月15日(月)
土壌のpH下降剤のミミズ対策その後の様子と夏雑草の注意報
管理人宅のある広島県福山市は、梅雨のような梅雨でないような中途半端な天候が続いています。雨が降らないことはないのですが連日雨というわけでもなく気温も低めです。そのせいか毎年梅雨時期に悪化するカーブラリア葉枯病は小康状態です。
ベントグラスは35ミリに刈り高を上げています。今のところ雨で芝刈りに悩まされることが少ないので助かっています。寒地型ですが気温が低めですからまだまだ元気ですね。夏バテ何それ?という感じです。
無農薬で夏越しにチャレンジした昨年はかなり害虫にやられたような感じでしたから、今年は殺虫剤を活用しながら夏越しの予定です。
姫高麗芝は3日前に20ミリ芝刈り。その後雨が降って成長が促されているため少しモフモフ感があります。
例年なら6月になると飛び石周辺からカーブラリア葉枯病が発病し始め、点々と褐色の枯れ(パッチ)が発生します。ところが今年はほとんどパッチが見られません。所々にうっすらと見られる程度です。こういう梅雨は我が家では非常に珍しいです。
おそらく雨が続かないことや気温が低めの天候もその要因だと思います。ただ、それだけではなく土壌のpHを下げている(酸性にしている)ことも功を奏しているのではないかと期待しています。カーブラリア葉枯病の無農薬での対処に光が差すのか、今後の推移が楽しみです。
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わずかに発生している葉枯病のパッチも、くっきりとしたものではなくこのようにぼやけた感じになっています。
先週の芝生管理記録で、ペーハー下降剤でミミズが出てくることをレポートしましたが、残念ながらミミズ激減という効果は無かったようです。相変わらず新たな糞塚が出ています。
pH下降剤は今後も何回か散布する予定ですので、それによってミミズへの影響が出るかどうか観察を継続してみます。
4月にシバキープPro顆粒水和剤を散布して3ヶ月ほど経過しました。土壌処理効果(雑草の発芽抑制効果)が3ヶ月ほどですから、ぼちぼち雑草が生え始めています。写真の雑草はメヒシバです。
松浦商店にも雑草に関するご相談を何件かいただいていますので、おそらく夏雑草が生え始めているお宅も多いのではないでしょうか。
除草剤を全面散布する場合は、気温に注意してください。気温が高くなるほど除草剤の薬害(芝生の黄化など)が発生しやすくなります。最高気温が連日30℃を超えるようになってきたら除草剤の散布は控えて、涼しくなる秋まで待ちましょう。
全面散布ではなく、スポットで散布するならハンディタイプの芝生用除草剤が便利です。写真のシバキープスプレーは、メーカーとホームセンターコメリさんのタイアップで作った製品で、コメリさんでしか売っていないそうです。ハンディタイプで広葉雑草とイネ科雑草両方に適用があるのは、おそらくこの製品だけだと思います。
広葉雑草だけでいいなら、住友化学園芸のしつこい雑草退治スプレーやHCCザイトロンアミンスプレー液剤があります。これらはいろんなホームセンターで入手できるでしょう。
ハンディタイプの注意点は、手軽ゆえにかけすぎてしまう恐れがあることでしょう。どのぐらいかけたら枯れるのか、どのぐらいで芝生に影響が出るのか、使いながら経験を通して判断する必要があります。
有機酸資材の定期散布も継続中で、先週の水曜日には有機酸酵素EXを500倍で散布しています。ここ1ヶ月ほどはキノコを1本も見ていないですね。
関連記事:芝生のキノコ対策について
雨とのタイミングが合えばスーパーグリーンフードと万緑-NHT、エンザアミンを散布したいのですが、天候はなかなかこちらの都合には合わせてくれません。週間予報から傘マークがめっきり減ってるし、雨を待たずに強行するしかないかも。