本気モードになった姫高麗芝

2020年6月7日(日)

最高気温30度付近になり姫高麗芝が本気モードに

6月に入り気温はますます上昇、おかげで姫高麗芝は本気モードになってきました。寒地型西洋芝のベントグラスも成長旺盛ですが、これから徐々につらい時期になります。


水切れでしおれたアジサイ

気温が上がれば鉢植え植物はもろに水切れリスクにさらされます。ちょっと油断するとこのアジサイのように水切れします。


芝生への散水

アジサイに水やりするついでに芝生にもたっぷり散水。50平米ほどの広さに対して30分ぐらい水やりしています。今朝は風もあって割と涼しく、散水フェチの私にはたまらないひと時でした。


ベントグラスは昨日17ミリで芝刈り。本当なら週2回ペースで芝刈りしたいのですが、仕事の都合で週1回が限度です。夏越しはどうなるのだろう。


姫高麗芝は肥料散布と気温上昇で完全にスイッチが入り、ラージパッチからの回復もここ1週間ぐらいでみるみるうちに様相が変わりました。


パッチの形跡はほぼ消え、あとは完治を待つばかりといった感じです。修復フェチでもありますので、障害が起きてから治るまでのあのなんとも言えないもどかしさと治った時の満足感がたまらないんですよね。


姫高麗芝に発生したラージパッチ

これが5月5日のラージパッチの様子。


これが今日6月7日の様子。パッチの形跡がわずかに残っていますが時間の問題でしょう。この間、農薬は使用していません。pH下降剤で土壌pHを少し下げ、有機酸酵素EXの250倍をパッチ部分に散布、その後スーパーグリーンフードを平米100g(パッチ部分は少し多め)散布、スーパー・ポリ・スピリットの500倍液を週1回ペースで散布(アルムグリーンも混合)、こんな感じで対応しました。

おそらく、スーパーグリーンフードの散布とスーパー・ポリ・スピリットの定期散布だけでも効果はあると思います。ただ、天候不順が続くとそう簡単にはいかないかもしれません。太陽光が最高の殺菌剤なんですよね。


さぼっていた際刈りなんかもしてみたり。ちょっと適当ですけど。


芝生の健全性を維持するために、今日はスーパー・ポリ・スピリットとハード葉素1号を1000倍でさらっと葉面散布。カリや鉄、苦土を吸収させて光合成を促します。私のお気に入りの混合パターンの一つです。発病時や回復時には500倍で平米1リットル散布するのですが、ほぼ治癒状態ですので健全性サポートの意味で1000倍希釈の葉面散布としました。

資材を混合する際は原液同士や濃い希釈液同士を混ぜたり接触させたりしないように注意してくださいね。

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そうこうしているうちにアジサイが水切れから復活。


ミニバラとの共演も。


これこれ、君はただの草でしょ(笑)


さて、気温上昇となると資材散布にも注意が必要になってきます。除草剤は最高気温が30℃を超える日が続くようになってきたら散布を控えてください。散布を予定している方は今のうちに早めに対処してください。

除草剤以外の資材も、気温が高くてよく晴れた日の日中の散布は控えてください。葉に資材が付着した状態で高温と強い日差しにさらされると葉焼けなどの障害が発生することがあります。朝か夕方の涼しい時間帯に作業を済ませてください。

せっかく旺盛な成長を見せる時期に入りましたので、手入れで芝生を傷めないように注意してください。

もう一点この時期に警戒が必要なのが「カーブラリア葉枯病(ヘルミントスポリウム葉枯病)」。例年ですと暖地ではそろそろパッチが出てきてもおかしくない時期です。別名「犬の足跡病」と言われるように、褐色の点々としたパッチが発生します。好天続きのため我が家では今のところ形跡が確認できませんが、雨や曇りが多い地域ではパッチの発生をしっかり観察し、早めに対処しておきましょう。

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