梅雨で活発になるカーブラリア葉枯病

2020年7月12日(日)

梅雨らしい気候が続いて葉枯病が拡大

九州の豪雨災害の映像は目を覆わんばかりのひどさですね。亡くなられた方々のご冥福をお祈り申し上げるとともに、被災された皆様には心からお見舞いを申し上げます。

さて、豪雨は無いものの広島県福山市も今年は梅雨らしい天候が続いています。その影響でカーブラリア葉枯病が日増しに活発になっています。パッチの数が増え、それぞれのパッチも少し大きくなってきました。


ベントグラスは先週水曜日に25ミリで芝刈り。たまたま仕事が早く終われたことと腰痛の緩和、天気の条件が揃ったため、なんとか芝刈りできました。今日も本当は芝刈りしたかったのですが、腰の状態があまりよくないため大事を取ってパスしました。


姫高麗芝もベントと同じく先週水曜日に25ミリで芝刈り。10日ぶりの芝刈りだったため刈り草の量が通常の1.5倍ぐらいありました(普段は45リットルのゴミ袋1袋分程度ですが1.5袋ぐらい)。こちらも今日は芝刈りパスです。


雨が多かったためカーブラリア葉枯病が拡大中。この病気は本当に雨が好物ですね。雨が降らなかったとしても無風で多湿の条件も病状を悪化させます(特に夜間)。昨年と一昨年は空梅雨気味で夏も好天が続いたため葉枯病の被害は極少でした。天候に大きく左右される病気であることを実感します。


写真ではあまりはっきり見えませんが、このあたりもパッチだらけ。犬の足跡病と言われるゆえんがよく分かります。この病気は無農薬での対処は天候が良くならない限り困難ですから、早めに殺菌剤を散布しておくのが無難です。

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とりあえず有機酸酵素EXを500倍、スーパー・ポリ・スピリットを1000倍で混合散布。有機酸酵素EXには有用微生物の放線菌を増やす作用があり、スーパー・ポリ・スピリットのカリは日照不足の際の光合成を促進して病気の耐性を高めてくれます。

希釈液を全体に平米1リットル散布し、パッチが発生している周辺にはさらに追加で散布しておきました。


鉢植えのバラなどには花用の液肥と有機酸酵素EXを混合して散布することもあります。この場合は倍率を1000倍程度にしています。資材を混合する際には原液同士や濃い希釈液同士を混ぜたり接触させたりしないように注意してください。凝固物ができたり変質の可能性があります。

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どんよりした天気が続く中でバラが色を添えてくれます。一時期全体的に調子が悪かったのですが、最近やや復活気味です。


グラデーションがきれいなバラ。


除草剤の薬害が出たヤマボウシの再生を優先し、今年は夏前の土壌処理(除草剤)をしなかったためメヒシバなどの雑草が生えています。この時期の雑草はかなりの勢いで成長しますからみつけたら早めに抜き取っておきましょう。

夏季高温期は除草剤散布は厳禁です。気温が高くなるほど除草剤の薬害が出やすくなるため、最高気温が30℃を超える日が続くようになったら(もしくは数日中にそうなりそうな場合)、除草剤の散布は避けてください。涼しくなる秋まで待ちましょう。


ちなみに、ヤマボウシに薬害が出るとどうなるかと言いますと、通常はこんな感じの葉に成長するのですが、


薬害が出ている部分はこのように葉が萎縮したようになり、全然成長しなくなります。徐々に復活の兆しはあるのですが、うまいこと元通りになるかどうか様子を見ているところです。

おそらく土壌処理効果の無い除草剤(茎葉から吸収させて枯らすタイプの除草剤)を使えば、ここまで影響が出ることは避けられるのではないかと思います。


例年通りならあと10日ほどで梅雨明けになると思いますが、梅雨明け前にはまとまった雨が来ることが多いので、タイミングを見計らってスーパーグリーンフードを投入する予定です。梅雨明けしたら粒状肥料も投入予定です。