姫高麗芝の夏雑草対策と葉枯病警報

2021年6月6日(日)

姫高麗芝にシバキープIII粒剤を散布して夏雑草対策、そして葉枯病の季節へ

梅雨入りした頃は雨続きで今年はどうなることやらと思っていましたが、その後は晴れ間も多くなりこの週末も快晴ではないもののガーデニング日和。予定通り姫高麗芝の除草剤散布をしました。この時期の定番的な病気であるカーブラリア葉枯病の気配も出てきましたよ。


暑くなってくると当然ながら蚊も出てきます。蚊よけスプレーが欠かせない季節になりました。今日も作業前にシュッとひと吹き。個人的にはフマキラーのスキンベープのスプレーが好みなのですが、自宅に買ってあったのはサラテクトでしたのでこれを使用。効果はたいして変わりないとは思います。蚊よけをしておくのとしておかないのでは大違いです。1本あるとほんとに助かりますね。


強制的な刈り高の下げを実施したベントグラスは、ダメになった部分の枯れがはっきりしてきました。先週半ばに17ミリで刈ろうとしたのですが、やはり密度低下した分刈り高が下がったようでさらに軸刈りになり、そのダメージもあったようです。昨日は無理せず20ミリの芝刈りにしました。

密度上昇→芝刈り機が持ち上げられて刈り高が上がる→芝が上へ葉を出そうとして軸が上がる、同じ刈り高で芝刈りを繰り返してもこんな状況で軸が上がっているのではないだろうかと推測しています。

さて、気温が上がりすぎて成長が止まってしまう真夏までにどこまで回復できるでしょうか。


姫高麗芝は昨日夕方に17ミリで芝刈り。適度に雨も降り気温も上がって一段と成長が旺盛になってきました。刈り草の量はは45リットルのゴミ袋の7割ぐらいですね。


最高気温がコンスタントに30℃付近になってくるとラージパッチは収束しやすくなります。先週よりだいぶパッチがぼやけてきた感じ。


こちらが先週のラージパッチの様子です。


姫高麗芝は殺菌剤と殺虫剤は使用しない方向で手入れをしています。芝生の自然治癒力をバックアップするため、有機酸酵素EXを500倍、スーパー・ポリ・スピリットを1000倍で混合散布しておきました。


ラージパッチの収束はカーブラリア葉枯病へバトンタッチする時期でもあります。まだ明瞭なパッチにはなっていませんが葉枯病の症状が出ています。このまま症状が進むと明瞭なパッチになるでしょう。

我が家では殺菌剤は使用しませんが、気になる方やきれいな状態を維持したい方は今のうちに殺菌剤の散布で抑制しておきましょう。葉枯病にはロブラール水和剤とラリー水和剤のローテーションがお勧めです。ローテーションの事例については先週の芝生管理記録をご参照ください。

関連記事:カーブラリア葉枯病の症状と対策

姫高麗芝の夏の雑草対策として散布したのはこちら、シバキープIII粒剤です。以前はII(2)でしたが中身の薬剤が変更になってIII(3)になり、その効果にどういった違いがあるのかを確認する目的もあります。

昨年はヤマボウシへの除草剤の影響を避けるため夏の雑草対策をしませんでしたので、メヒシバに大量の種を落とされていました。今年は樹木よりも芝生の雑草対策優先と決めましたので、こいつでバンバン退治してやります。

黒柴の伊勢が毎日芝生へ出ることもあり、今日は飛び石より左側だけ散布。後日反対側に散布する予定です。


表記から分かる違いはここですね。IIは雑草を3か月生やさない土壌処理効果がありましたがIIIは4か月になっています。ただ、どちらにしても微生物活動が活発になる夏季はこういった薬剤の分解も早くなりますから、多少効果が短くなるのは否めないと思います。


シバキープIII粒剤は日本芝専用となりますので、バミューダグラス(ティフトン)やブルーグラス、ベントグラスなどの西洋芝には使わないでください。シバキープPro顆粒水和剤なら西洋芝にも使えます。


散布量は平米あたり20~40g。上限と下限で倍違います。私はこういう場合は真ん中あたり(平米30g程度)か少し少ないぐらいを狙って散布しています。そうすることで多少散布が重なっても薬害がでにくいだろうという目論見です。

この除草剤は、散布した粒が土壌に接触することで土壌に薬剤が浸透して効果を発揮する、という仕組みになります。そのため、散布した粒が葉にのっかったままですと土壌に薬剤が浸透しないため、効果を発揮できません。葉の隙間に落とすことを意識してまいてください。

特に葉が濡れている状態で散布しますと葉に付着してしまいます。そういう場合は軽い散水で洗い落とすようにしましょう。この時気を付けたいのが強い水圧でやると薬剤が偏ってしまうことがありますから、葉に付着している薬剤を真下に落とすことを意識して散水してください。


散布後は薬剤が付着した靴で西洋芝に入らないようにしてください。足跡の形で枯れたりします。


梅雨入りしているとはいえ、雨続きでないことが功を奏して葉枯病もまだ軽症ですが、天候が一変して雨続きになると一気に症状がひどくなることもあります。気になる方は早いうちの対処をお勧めします。