気温上昇を生かすための施肥

2018年3月25日(日)

成長に勢いが出る芝生に栄養を与える

粒上肥料と液体肥料をタイムリーに散布する

寒の戻りも峠を越え、春の日差しが戻ってきました。今週は20度以上になる予報もあり、晴れマークが並んでいます。こうなると芝生の成長も一段と勢いを増すことが予想されます。

姫高麗芝とベントグラスLS-44に、時期に合わせた施肥をしておきました。






開花期の終わりが見えてきたスイセン

満開になってから寒くなったおかげで、花が長く楽しめました。しかし、そろそろ開花期の終わりが見え始めています。


鉢植えのビオラ

春は彩りが増えます。鉢植えのビオラも次々と開花。


開花を待つ蕾

こちらのつぼみは暖気で一気に開花しそうです。


2018年3月25日のベントグラスLS-44の様子

ベントグラスLS-44は昨日13mmで芝刈り。密度もぐんぐん上がり、葉の伸びる勢いも増してきました。そろそろ週2回ペースの芝刈りにしても良さそうな感じです。

ベントには粒状肥料とスーパーグリーンフードを与えておきました。万緑-NHTを60g/平米、エンザアミンを30g/平米、スーパーグリーンフードを50g/平米。しっかりと栄養を与えながら光合成を促進し、夏越しのための体力を蓄積させます。


2018年3月25日の姫高麗芝の様子

姫高麗芝も萌芽が進んでいます。緑が増えてきました。

ひとつ気がかりなのは、先週除草剤を散布した翌日から大量に雨が降ったこと。シバキープII粒剤は、土壌に薬剤が吸着することによって処理層が形成され、それを雑草が根から吸収して枯れる仕組みですが、雨による薬剤の流失が発生しているようなら効果が半減するかもしれません。散布から雨の降り始めまで24時間程度は経過していましたから、その間にどれぐらい土壌に吸着されているかですね。


芝生の雑草アカカタバミ

芝生愛好家が嫌う雑草の一つ、アカカタバミ。一部葉の変色が見られます。これが今後拡大していくようなら除草剤が効いている証拠となります。

シバキープII粒剤は、エアレーションやバーチカルカットの後は3ヶ月ぐらい散布しないことが注意事項となっていますので、あえて更新作業から1ヶ月後にまいてどうなるかという試験の意味もあったのですが、降雨によって「雨による流失」を確認するという試験も加わってしまいました。

シバキープII粒剤はゆっくりと効果が発現しますから、今後の推移を見守りたいと思います。


液体肥料の混合散布

姫高麗芝には根の成育と生理移行を促すための液肥を混合散布。春は根の成長が追いつかないことによる栄養バランスの崩れから、黄化や光合成不足などの問題が発生しやすいですから、それをできるだけ未然に防ぐことが目的です。

発根向上資材のアルムグリーンと、生理移行を促進するカリを含んだスーパー・ポリ・スピリットをそれぞれ500倍、黄化予防のため鉄と苦土を含んだハード葉素1号は1000倍で混合散布しました。

ハード葉素1号は糖が含まれているため、サッチ分解剤などの微生物資材を散布する際に併用することで、微生物活動を活発にする効果も期待できます。
参考記事:『芝生の黄化はなぜ発生するの?


暖かい地域では、そろそろミミズの活動が活発になってくると思います。春は小さなミミズも大量に潜んでいることがありますので、成虫になって卵を残す前に駆除しておくことをお勧めします。
参考記事『ミミズ対策について