2019年6月16日(日)
気温と湿度が葉枯病を予感させる
いまだに梅雨入りしていない中国地方ですが、おそらく今週半ばぐらいには梅雨入りするとの予報が出ています。昨日は久しぶりの雨が降り、今日も朝から多湿を感じる気候となっています。まだ症状は現れてはいませんが、そろそろカーブラリア葉枯病が現れる予感がします。この病気には無農薬での決定打はありませんが、念のために光合成促進を目的とした液肥を散布しておきました。
昨日の雨が嘘のように今朝は快晴。ただし湿度もかなりありますので麦藁帽子をかぶって熱中症対策。体も陰にしてくれるつばの広い麦藁帽子が私のお気に入りです。
ベントグラスは20ミリで維持中。もう少ししたら夏越しに備えて25~30ミリに上げるかもしれません。
相変わらず一部で軸刈りになっていますが、このように端の部分が傾斜していることも影響しているでしょう。
芝刈り前の姫高麗芝。雨もあって伸びたものの、まだまだモフモフ具合は本調子ではないですね。
姫高麗芝は17ミリで芝刈り。だいぶ刈りそろえた感が出るようになってきました。
例年、休眠から春にかけて踏圧で芝生が薄くなってしまう部分も修復が進んでいます。昨年より修復が少し早い感じです。
昨年同時期の様子がこちらの写真です。
昨秋、ヤマボウシを強剪定したことで木陰が少なくなったことも、修復の促進に影響していると思われます。とにかく光合成が大事なんです。
梅雨時期は日照不足で光合成が滞りがちになるため病虫害のリスクが高くなります。それを少しでも低減するため、光合成を促進する液肥を散布しておきました。スーパー・ポリ・スピリットを1000倍、ハードバンを500倍で葉面散布。スーパー・ポリ・スピリットの硝酸カリが植物体内の生理移行を促進、ハードバンのケイ酸は葉の表面を強化しながら光合成を促進します。
緑の絨毯完成まであともう一息ですね。
冒頭でも書きましたが、湿度と気温がカーブラリア葉枯病に適した時期になりました。体感的にもそれがはっきりと分かります。すでに梅雨に入っている地域では発症しているお宅もあるでしょう。褐色の数センチの枯れ(パッチ)がポツンとできる、または犬の足跡のように点々とできるといった初期症状を見逃さずに早めに対処してください。殺菌剤の使用を容認できるなら、さほど困ったことにはならないでしょう。無農薬での対処は今のところ決定打がありませんので、あまりお勧めできません。
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