エッジカットと梅雨への備え

2019年6月9日(日)

芝生のエッジカットと天候不良に備えた光合成促進資材の散布

本州にも入梅宣言が出始めました。広島県はまだですけど蒸し暑い日が続いています。2日前には待望の雨が降り、そのタイミングを逃さずスーパーグリーンフードを散布しておきました。これから梅雨に入ると天候不良が続くことが増えますから、今のうちから光合成を促進する資材で備えておきます。


エッジカットをしたベントグラスの様子

ベントグラスは20ミリで維持中。先週の木曜日にはスミチオンを1000倍で平米3リットル散布しておきました。翌日には大量の雨が降りましたので、土壌深い場所まで十分薬剤が届いたと思います。

昨シーズンは無農薬で夏越しをしましたが、かなり害虫と思われる被害が出たため、今年は殺虫剤のみ農薬を使用して夏越しをする予定です。


軸刈りになったベントグラス

成長が旺盛になった分、軸(茎)の上昇も続いているようで、20ミリに刈り高を上げても軸刈りになる場所があります。


密度が上がったベントグラス

軸刈りにならない部分はきれいです。20ミリでこの密度はすごいですね。地際の通気性?何それおいしいの? 状態です(笑) 密度のおかげもあってかベントグラスには雑草がほとんど生えません。


ベントグラスの中に生えるアカカタバミ

よく見るとこのようにアカカタバミがいたりするんですが、ベントの密度で締め上げられているような感じですね。この状態がいつまで維持できるのか興味深いところです。


飛び石周辺の芝をエッジカット

姫高麗芝は昨日17ミリで芝刈り。ついでにエッジカットも実施しました。飛び石部分は芝生用ハサミでカット。


駐車場の枕木

駐車場の枕木周辺は電動バリカンでカット。


レンガのオーナメント

ここも電動バリカンでカット。フル充電でない状態で作業を始めてしまったので、途中でバッテリーが切れ、やや中途半端なことに。


剪定後の木陰

シンボルツリーのヤマボウシにできる木陰。成長して大きくなるとともに木陰が芝生に及ぼす影響も強くなります。それを低減するために昨年秋に強剪定をしています。


昨年の木陰の様子

昨年8月の木陰の様子ですが、木漏れ日がほとんど無い状態です。これでは光合成に影響が出るのも仕方が無いでしょう。実際木陰になっている部分の生育はあまり良好とは言えませんでした。


土壌改良剤と肥料散布機

先週の木曜日に、仕事を超特急で片付けて日没前にスーパーグリーンフードを散布。写真は当日のものではありませんが、この肥料散布機を使うとあっさり散布が終わります。スーパーグリーンフードの散布には欠かせない道具になりました。


光合成を促進するための液体肥料

これから曇りがちの天気が増えることが予想されるため、光合成を促進する資材を散布。スーパー・ポリ・スピリットを1000倍、ハード葉素1号を500倍で混合散布しておきました。

スーパー・ポリ・スピリットのカリが生理移行を促進し、ハード葉素1号のケイ酸、鉄、苦土は光合成には重要な栄養素になります。また、黒糖が含まれていますから、スーパーグリーンフードやサッチ分解剤の微生物のエサとしても有効です。

関連記事:液体資材の混合散布

花の液肥と発色を向上する液肥

ハード葉素1号の鉄や苦土は、花や葉の発色を鮮やかにする効果もあります。花の液肥と混ぜて与えるのもお勧めです。(ハード葉素は月1~2回程度)


姫高麗芝の全景

いよいよ姫高麗芝は最盛期に入ります。仕上がりのピークが楽しみですね。


さて、6月に入ると高麗芝はカーブラリア葉枯病の発生リスクが高まります。別名犬の足跡病と言われるように、犬の足跡のような褐色の点々とした枯れ(パッチ)が発生し、悪化するとパッチが大きくなって融合します。この病気は無農薬での決定打が今のところありませんので、毎年悩まされている方は殺菌剤での対処をご検討ください。

6月から10月ぐらいまでの間、ロブラール水和剤とラリー水和剤を月1回ペースで交互に散布すれば、ほぼ抑制できると思います。殺菌剤が一番効くのは発症前で、遅くとも発症初期には対処を始めることをお勧めします。そうすることできれいな状態が維持できるでしょう。

関連記事:カーブラリア葉枯病の症状と対策