2021年7月11日(日)
芝切り一番で芝生のエッジカットと増殖するメヒシバの様子
雷雨、セミの声とくればそろそろ梅雨明けが近そうです。今日は朝から夏本番を思わせるような快晴。日本芝は最盛期の到来、寒地型西洋芝は過酷な季節の到来です。
今日は前から気になっていた駐車場部分の芝生のエッジカットを決行。
アジサイも完全に開花期が終わったようです。梅雨明け宣言が待ち遠しい。できればこれ以上災害が発生せずに終わってほしいものです。
ベントグラスは中2日ペースで20ミリの芝刈り。雨の日が結構あり昨年のように芝刈りのタイミングを逸することが頭をよぎっていましたが、何とか今年は乗り越えられそうです。
先週の施肥も効いているようでほぼ修復完了という感じです。
強制的なリセット(刈り高の下げ)から1週間後の6月6日の様子。ここから1ヵ月と1週間ほどで今の状態まで回復しました。
姫高麗芝は昨日20ミリで芝刈り。週1回ペースです。
実は、先週の天気予報は当初雨マークがずらっと並んでいたため、この土日はひょっとしたら芝刈りができないかと思い火曜日の夜にセンサーライトの明かりを頼りに一度芝刈りをしていたのです。結局昨日芝刈りができましたので事なきを得ました。
雨や多湿の曇りの日が多くなるとカーブラリア葉枯病が活発になりますが、思っていたほど症状は悪化せず、まだ小さいパッチが少々発生している程度です。とりあえずこのまま様子見ですね。気になる方はもちろん殺菌剤の散布が吉です。症状の出ないうち、症状の軽いうちが最も殺菌剤の効果が高くなります。
梅雨時期の芝生は急激に様相が変わることが多く、休眠期から春にかけて踏圧で芝生が薄くなっていた場所の修復も進行したようです。先週の肥料ももちろん効いているでしょう。
先々週の様子がこちら。梅雨前には「なかなか芝生が元気にならない」「傷んだ場所がなかなか回復しない」というご相談をよくいただきますが、日本芝が本格的な成長を見せるのは梅雨時期からになります。それまではやきもきさせられることも多いでしょうけど、梅雨明けの時にどれぐらい回復しているか様子を見ていただければと思います。梅雨明けごろに豹変することが結構ありますので。
もちろんスーパーグリーンフードを併用していただくことでさらに回復を促進することも可能です。
朝日に照らされる芝生はきれいなのでしばし鑑賞していたいのですが、日が高くなるほど作業には適さなくなります。鑑賞は後回しにしてさっさと作業スタート。
雨が続くと蚊も腹を空かしているようですぐに寄ってきますから蚊よけスプレーが手放せません。個人的にはスプレーの噴射具合で左の製品をよく使っています。効果の程は甲乙つけがたいですね。どちらもよく効きます。
今日はこちらの駐車場部分にはみ出した芝生のエッジカット。
使用するのはモンブランの芝切り一番です。
作業前に軽くダイヤモンドシャープナーで刃研ぎをしておきました。
駐車場の端を定規代わりにしてザクザクとはみ出た芝生をカットしていきます。
カットし終えたらはみ出た部分を取り除きます。際の部分の構造によって取り除きやすかったりそうでなかったりします。
あとは掃除をしてスッキリ! 気持ちのいいエッジになりました。
エッジカットの次は芝生の光合成を促進するための液体資材を散布して仕上げ。アルムグリーンを500倍、スーパー・ポリ・スピリットとハード葉素1号を1000倍で混合して平米1リットル散布。我が家の場合は面積が50平米ほどなのでジョウロで散布しています。(10リットルジョウロ×5杯)
これから9月まで日本芝の一番きれいな時期になります。たっぷり堪能させてほしいですね。
一見きれいに見える姫高麗芝の中にはメヒシバが繁殖しています。肥料入りのシバキープα(アルファ)を使われているお客様からもメヒシバが繁殖しているという情報をいただきまして、シバキープIII粒剤と除草剤成分は同じなのでやはりメヒシバに対する効果は弱いのだと思われます。
このあたりをメーカーに問い合わせしようと思っていたのですが、金曜日に連絡してみようと思いながら金曜日を木曜日と勘違いしていたという大失態をやらかしてしまいまだ聞けていません。メーカーの見解は次回レポートします。
「夏場の日本芝にも使える」というシバキープPro顆粒水和剤を今日散布してしまおうかとも思ったのですが、天気がこんな状況なので散布後に雨に降られたらかなわんなと思い中止しました。
シバキープIII顆粒の効果が残留しているところへシバキープPro顆粒水和剤を投入しても大丈夫なのかという点も気になりますので、やはりメーカーに要確認ですね。
さて、梅雨明けしたら散水の季節になります。散水の注意点や日照の変化による芝生への影響、真夏の資材散布についてなど、お伝えしたいことは山ほどありますので、おいおいレポートできればと思います。お楽しみに!