遅れに遅れた穂刈りと施肥や照明による生育の違い

2022年12月20日(火)

庭の様子

記録的な暖冬傾向だった12月もようやく冬らしい気候になってきました。

寒空の下、来年春に開花予定のスイセンがすくすくと成長中です。


寒さにめげず情熱の赤色を披露するバラ。

気温が低くなると花持ちが良くなって開花が長く楽しめますね。


淡いピンクのバラも寒さにじっと耐えているようで可憐な雰囲気を漂わせています。


芝生の様子と姫高麗芝の穂刈り

ベントグラスは20ミリで芝刈りしています。

これから寒さが厳しくなると成長が止まってくると思います。

来春には一旦刈り高を13ミリぐらいまで下げ、その後はわざと刈り高を上げる方向で手入れする予定です。(来年はベントをはがす予定)


12月とは思えないぐらい緑を維持している姫高麗芝。

出穂も遅れに遅れ、ようやく刈り取れるかなというぐらいになりました。


光の加減で少々見辛いですが、葉より少し上に穂が伸びてきています。

この状態になりますとなるべく葉を刈らずに穂を刈ることができます。

これから冬枯れする葉は地温を保護する役割をしてくれますから、なるべく刈らずに残しておきたいところです。


写真では分かりにくいですが、穂刈りをするとなんとなくくすみが取れたような感じでスッキリします。

芝刈り機を走らせることによって植木の落ち葉を回収するスイーパー代わりにもなります。

これで今シーズンの姫高麗芝の手入れは終了です。(実験で冬の間もキトサン溶液の定期散布は継続する予定です)


シーズン中の施肥の違いによる影響

今年は暖冬も芝生の緑化期間を長くすることに影響していますが、シーズン中の施肥の違いも顕著になっています。

飛び石より左側は例年通りに施肥をしたエリア、飛び石より右側は栄養素の成分量がほぼ2倍になるような施肥をしたエリア(使用した肥料は試験的に作ってもらったオリジナルのぼかし肥料です)です。

成分量が例年の2倍の施肥というのは少々勇気がいるやり方になりますが、ぼかし肥料だけあってゆっくりとマイルドに確実に肥効が現れたようで、根が傷んで成長が阻害されたり栄養吸収が激しすぎて病虫害に弱くなるようなこともなく、それでいて秋の緑化期間が長くなるという結果になったようです。

ただ、栄養がたくさん入る分成長はかなり旺盛になり、例年ですとピーク時の刈草の量は45リットルのゴミ袋1~1.5杯のところ、今年は2袋になっていました。

来年は夏以降の施肥の違いがどのぐらい影響を及ぼすのか試してみたいと考えています。


照明を使った光合成促進による生育の違い

10月から作業灯を使用して光合成する時間を延長する実験をしていました。

タイマーで朝は4時から8時まで、夕方は16時から21時まで照射し、成育や退色にどのぐらい違いが出るのか様子を見ていました。

春にも照明を利用した実験をしていましたが、ちょうど除草剤の薬害の期間と重なってしまったことと、照明器具の光量が不足していたこともあり、はっきりとした違いが確認できなかったため、明るい作業灯に変更して実験を行っていました。


このような感じで日の出前から日の出後までと、日没前から日没後に照射し、光合成できる時間帯を延長していました。


その結果11月下旬から芝刈りをストップしていましたが、照明が十分あたっていた部分は4~5センチぐらいの長さに成長しており、葉色も良好。


照明が当たっていない部分は3センチから4センチ程度で葉色も退色気味になっています。

休眠期にかけて成育の違いが確認できましたので、来年は春の立ち上がりの時期にどれぐらい違いが出るのかを確認できればと思います。

日陰で成育不良になる部分の光合成の補助にも応用できるのではないかと期待しています。


とりあえず姫高麗芝の今シーズンの手入れは終了ということになりますが、ひょっとすると冬雑草対策として除草剤(土壌処理ではないタイプ)を散布するかもしれません。


松浦商店の年末年始の休暇について

今シーズンも皆さまには大変お世話になりまして、ありがとうございました。心よりお礼申し上げます。

年末年始ですが、誠に勝手ながら12月27日(火)~1月4日(水)を年末年始の休暇とさせていただきます。

倉庫の駐車場アスファルトの補修や倉庫内の不用品処分などに対応する時間を作るために少し早めに休ませていただこうと思っております。

Amazon以外では休業中もご注文いただくことはできますが、商品の出荷は1月5日(木)以降となりますのでご了承ください。(Amazonはシステムの都合上、休店となります)

冬らしい季節になり寒い日が多くなりそうですが、皆さまどうぞご自愛いただき、良いお年をお迎えください。