粒状肥料の散布で秋の成育促進

2018年10月7日(日)

秋の肥料はとても大切

台風が残していった暖気の影響で、今日も朝から初夏のような暑さでした。先週は思ったほどの天候の崩れもなく、昨日あたりは散水しておいた方が良かったかなという印象です。

秋になると日本芝は休眠前の栄養吸収、寒地型西洋芝は夏の傷みからの修復で、しっかりと栄養を与えておく必要があります。というわけで、本日は予定していた粒状肥料の散布です。


ベントグラスは順調に回復中。真夏の間25ミリにしていましたが、今日から20ミリに下げることにしました。


秋といえば落ち葉のシーズンでもあります。我が家のシンボルツリーは落葉樹のヤマボウシですから、当然秋になると葉っぱが落ちます。


普段はホウキで落ち葉集めをしますが、今日は芝刈りついでに芝刈り機をスイーパー代わりにして落ち葉回収。姫高麗芝の成長もかなり衰えてきましたので、刈り草の量はピーク時の1/3ぐらいになりました。

芝生に積もる落ち葉を放置しておくと、日照がさえぎられたり地際の通気性が妨げられるなどの要因で病害リスクが高くなります。できるだけこまめに除去しておきましょう。


ヤマボウシの葉もまだまだ落ちてきそうです。植えてから17年経過し、鳥が巣を作るぐらい茂っていますので、この冬には強剪定で枝数を減らす予定です。枯れてもいいやぐらいの覚悟で。


樹木の陰は芝生にとっては日照不足の原因になります。駐車場への導線部分も真夏は太陽光がほぼ真上からあたりますから成育が促されますが、日が傾くにつれてこの部分が午前中日陰になってしまいます。そのため成育に悪影響が出て踏圧による傷みが目立つようになります。

こういう悪影響をできるだけ小さくする意味でも強剪定が必要かと考えています。


太陽が真上に上がって日当たりが良くなる7月はこんな感じでした。


芝刈りと際刈りを済ませて粒状肥料の散布。万緑-NHTを50g/m2、エンザアミンを30g/m2散布。

日本芝は秋にしっかり栄養を吸わせてから休眠させると、来年春の立ち上がりが良くなります。すでに来シーズンの手入れは始まっていますよ。

寒地型西洋芝は夏の傷みからの回復を促し、冬の間に少しでも緑がきれいな状態で維持できるよう体力をつけておきます。


肥料散布後は散水が必須です。まずは隙間に落とし込みながら粒を湿らせるように真下に向けて散水。


その後、いつもの散水の要領でたっぷり水をまいておきました。明日も散水の予定です。


水やりすると途端に活き活きとする芝生。これがあるから散水フェチになるんです(笑)


ベントグラスも散水でイキイキ! 害虫の食害などで枯れた場所の修復が進みそうです。


ベントグラスの傷みが一番激しかった9月上旬はこんな様子でしたから、すでに修復が進んでいることが分かります(追いまきはせずに、ほふく茎による自然増殖のみ)。芝生の障害からの修復には、スーパーグリーンフードと有機酸酵素EXの併用がお勧めですね。


秋になると日本芝は生育が衰えるため、興味が薄れがちな面もあると思いますが、来シーズンのためには非常に重要な時期です。しっかり栄養を与えておきましょう。

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