4日間続いた大雨が葉枯病を悪化させる

2018年7月8日(日)

大雨で葉枯病の病原菌が大繁殖

カーブラリア葉枯病は水びたしの芝生が大好き

まずは豪雨災害でなくなられた方々のご冥福を心よりお祈り申し上げます。また、被災された皆様にはお見舞い申し上げます。被災地にはまだ取り残されている方もおられるようで、一刻も早く助けの手が届くことを願うばかりです。

本当に想像以上の雨でした。降雨が少なく水害とはほとんど無縁の福山市ですら市内各所で水没が発生し、車や家屋の浸水被害が出ています。広島や真備など各地で大きな災害が発生しており、ニュースの映像を見るたび胸が痛みます。

そんな大量の雨が4日間降り続きましたから、我が家の芝生も水びたしの状態が続き、案の定カーブラリア葉枯病が悪化しパッチが拡大および増加しました。


ベントグラスは軸が上がっていましたから、大雨を利用して目土入れ(黒目土)をしました。想定ではグランドレベルが3ミリ程度上がり、その分相対的に軸が下がったことになっているはずです。


今日は運よく晴れ間がありましたから20ミリで芝刈り。目土入れをしたので17ミリを継続しようかと思っていましたが、今週から真夏日と熱帯夜が連続しそうなので、なるべく負担をかけない方向にしました。20ミリのベントグラスは、全国でもここぐらいかもしれません(笑)


大量の雨によって姫高麗芝も相当伸びています。こちらも雨で芝刈りのタイミングを逃しそうでしたが、ラッキーな晴れ間を利用して20ミリで刈りました。


雨が降るとこのように飛び石周辺が水たまりと化します。この状況はカーブラリア葉枯病の病原菌がものすごく活発になりますので、必ず病状が悪化します。また芝生全体も水びたしが続きましたから新たなパッチも増えています。


芝刈りをするとこのようにパッチがはっきりと分かるようになります。黒っぽく見えるのは前日にスーパーグリーンフードを散布していることが影響しています。今年は資材総動員で対処しており、スーパーグリーンフードもパッチ発生箇所には週1ぐらいでこまめに入れています。

病気を抑えきるのは難しいですが、天候が回復してからの再生が早くなることを期待しています。


ヤマボウシの近くには久しぶりに見るメヒシバの姿が。6月初旬にシバキープII粒剤を散布しましたから、例年メヒシバが次々生えてくる時期ですが今年はほとんど見ません。数本抜き取ったぐらいです。同じくこの時期にはびこるコニシキソウも今年はまったく生えてきません。ただ、アカカタバミはちょっと苦手みたいですね。緑の葉のカタバミは生えてきませんが、アカカタバミの姿はちらほら見られます。

メーカーさんによると、根が元気になっているアカカタバミには効きにくいとのことで、芝生の根を元気にする方向で管理していることが、アカカタバミまで元気にしてしまっているのかもしれません。

アカカタバミはMCPPの噴霧で生えているものを枯らし、その後シバキープII粒剤のような土壌処理効果のある除草剤で発芽を抑制する方向の方がいいかもしれませんね。また別の除草剤も試してみたいと思います。

まあでも、この時期にメヒシバとコニシキソウが生えてこないだけでも相当楽ですね。


葉枯病の方は資材総動員を継続して様子を見る予定です。無農薬での対処は厳しい病気ですから、農薬OKの方は殺菌剤の散布をお勧めします。早めに散布されていた場合は、おそらくこの大雨でも大丈夫だったのではないかと思います。殺菌剤はおおよそ1ヶ月ぐらい効きますから、月1回ぐらいでローテーション散布するとほぼ抑制できると思います。詳しくは カーブラリア葉枯病(犬の足跡病)の症状と対策 をご覧ください。

今週から熱帯夜の予報が急増しそうです。寒地型西洋芝は1日中適温を外れる状態が続きますので体力低下が始まるでしょう。少量ずつの栄養補給で少しでも体力低下を防ぎたいところです。