秋の施肥は来年への架け橋

2019年9月8日(日)

粒状肥料を散布し休眠前の栄養補給を促進

8月の終わりごろは気温低めの日が多く汗をかいた後は寒く感じることもありましたが、9月に入ってからは真夏日や猛暑日、熱帯夜が多くなり、暑さがぶり返してきました。いったん涼しくなってからの残暑復活は体にこたえます。

今日の芝生の手入れは粒状肥料の散布で休眠前の栄養補給のスタートです。寒地型西洋芝は秋の再生促進ですね。


黄色いバラ

女房が育てているバラが次々と花を咲かせています。


花びらの縁の色が濃いバラ。単色のバラもきれいですが、こういうグラデーションもいいですね。


ベントグラス

ベントグラスはバリカンで刈りそろえています。推定刈り高50~60ミリぐらいでしょうか。写真右下部分が軸刈りになっているのは、芝刈り機の一番高い設定(35ミリ)で刈った結果です。

軸刈り以外の部分は、暑さのピークを過ぎたせいか調子が良いようです。予想通り低く刈らなければ耐暑性はかなりありそうですね。害虫にさえ気をつけていれば少々の暑さもへっちゃらっぽいです。


軸刈りになったベントグラス

近くで見るとこんな感じ。見事な軸刈りになっています。


生長点の上がったベントグラス

横から見ると茎が伸びて生長点(葉と茎の境目部分)が上がっているのがよく分かります。さて、これをどうやって下げていこうかと思案中。基本はサッチングで間引きをして新芽の発育を促しながら少しずつ下げていく方向で考えていますが、日本芝のようにバッサリいくとどうなるかを試してみたい気も少々。


姫高麗芝の様子

姫高麗芝は昨日25ミリで芝刈り。成長のピークは越え、先週よりやや刈り草が減ったかなという感じです。これから日が傾き日照時間が短くなるにつれて成長も衰えてくるでしょう。


姫高麗芝の中に生える雑草メヒシバ

秋は実りの季節、それは雑草も例外ではありません。姫高麗芝にまぎれて生えているメヒシバも穂をつけはじめています。


メヒシバを起こしてみたところ

芝生の中を這うように生えていたメヒシバを起こしてみると、この通り穂を付けています。隠すように穂をつけていることがよくあるので見落としやすいのですが、見つけたら早めに抜き取っておきましょう。

6月ごろに土壌処理系の除草剤を散布していたお宅では、今の時期の雑草もかなり少ないと思います。我が家は今年は6月の除草剤を散布していませんでした。


抜き取ったメヒシバ

抜き取ったメヒシバ。


カーブラリア葉枯病のパッチ

8月終わりごろに秋雨前線の影響で雨が降り続いた結果、カーブラリア葉枯病のパッチが増えました。ただ、その後天候が回復したため、パッチがぼやけて再生しつつある感じです。雨と多湿に大きく影響される病気です。

回復傾向にありますので、このまま様子見します。発症して心配な方はロブラール水和剤、ラリー水和剤などの殺菌剤で対処してください。

関連記事:カーブラリア葉枯病(犬の足跡病)の症状と対策

芝生の粒状肥料

今日のメインイベントは粒状肥料の散布。万緑-NHTは平米50g、エンザアミンは平米30g、を目安に散布しました。(姫高麗芝、ベントグラスとも)


肥料散布器 粒剤スプレイヤー

散布に使ったのは粒剤スプレイヤー。私にとっては欠かせない道具になっています。肥料を入れて歩き回るだけで散布完了です。


施肥後の散水

肥料散布後は必ず散水が必要です。最初は真下に向けて肥料を葉の隙間に落とすように。


その後は通常の散水でたっぷり水を与えておきます。肥料散布後は土壌が乾燥しすぎにならないよう気をつけてください。土壌に肥料が溶け出した状態で乾燥させてしまいますと、根が傷むことがあります。


日差しを浴びる芝生

日差しはすっかり秋の気配になってきましたが、日本芝は来年のため、寒地型西洋芝は秋の再生のため、それぞれ重要な季節に入りました。気を抜かずにきっちり手入れをしてあげましょう。