天候不順は病害と徒長を助長します

2018年7月1日(日)

カーブラリア葉枯病は一進一退、ベントグラスは徒長

葉枯病対策が功を奏し、思ったほど悪化せず

今日から7月、今年も前半が終わりました。姫高麗芝は成長がピークになる時期を迎え、ベントグラスなどの寒地型西洋芝はつらい時期に入ります。



ベントグラスは2日前に芝刈りしたばかりですが、その後たっぷり雨が降りましたからモフモフ状態です。


17ミリで芝刈りして際もカット。


芝刈りすると茶色い部分が出てくるのですが、下葉が病気になりつつあるのかと思いきや、ただの軸刈りだったかもしれません。


芝をかき分けてみるとこの通り徒長して軸が上がっています。これでは葉が成長できる余地が無くなりますね。日本芝なら地際まで刈って軸を下げてしまえばいいのですが、寒地型西洋芝は今低刈りで体力を奪うと夏越しが厳しくなる可能性がありますから、このままいくか刈り高を上げるかして対応する予定です。

刈り高30ミリのベントグラスも見てみたい気が(笑)


姫高麗芝も雨でモフモフ状態。これは芝刈り前の様子です。


芝刈り前は葉が伸びているため飛び石付近のカーブラリア葉枯病が目立ちませんから、お?治りかけてる?と期待しがちですが、芝刈りをすると治っていないのが視認できるようになります。


芝刈り後はこの通りカーブラリア葉枯病の症状が視認できます。ただ、雨が降った割には思ったほど症状が悪化していませんから、葉枯病対策がある程度功を奏しているのだと思います。副次的な効果としてキノコも全く生えません。例年ならフェンス際の風通しが悪いところは時々顔を出すのですが、今年はそれも無いですね。


芝刈りと際刈りが終わった姫高麗芝。芝生の艶が夏の様相になってきました。


今日は女房も際刈りを応援してくれました。暑い中の作業は本当に助かります。

息子の車が止めっぱなしになっていた頃に枯れた駐車スペースの芝生も徐々に復活しつつあります。再生しつつある部分はティフアートというティフトン改良芝(上へ伸びにくい品種)がメインです。


昨日、雨が上がった夕方に有機酸酵素EXを全体に散布。まずはやや濃い目の400倍で全体に散布し、葉枯病のパッチ発生場所にはさらに250倍の濃いやつをたっぷり散布しておきました。

有機酸酵素EXやアルムグリーン、キトサン溶液などの有機酸資材を2~3種類組み合わせて毎週散布すると、キノコ抑制効果が期待できます。これらの資材は元々発根を向上させることが本来の役割ですので、芝生も元気になってくれます。


関東甲信地方は梅雨明け宣言が出たようですね。こちら中国地方はまだの上、台風の影響で今週は雨がよく降りそうな予報です。うまくタイミングが合えば雨の前にスーパーグリーンフードをたっぷり入れておきたいところです。