夏の芝生の散水、やりすぎや少なすぎで起きるトラブル

2024年08月4日(日)

夏の芝生の散水、やりすぎや少なすぎで起きるトラブル

猛暑が続く近年の夏は散水がより重要な手入れになります。我が家では2日に1回のペースで平米10リットル以上の散水をするのが通例となっており、降雨の具合によって臨機応変に調整する(ただの勘ですが)といった感じで散水しています。

散水が多すぎると病原菌の繁殖やキノコの発生、徒長(間延びしたような成長)、軟弱化による病虫害リスク、根腐れなど、様々な問題やトラブルが起きやすくなります。

最近ご相談いただいた事例の中では、夏になると1日3回水やりをしていて芝生の一部が黄変してしまったというケースがありました。これはおそらく散水が多すぎることによって根の傷みや生理障害といった問題が起きているのではないかと推測されます。

また、できるだけ散水の間隔を空けるため3日1回の散水をしていたら芝生の一部で枯れ葉が増えてしまったという事例もあり、こちらは水不足によって芝生が傷んでしまった可能性があります。このケースは害虫の食害と区別がつきにくいことがありますので、一応害虫についても警戒しておく必要があるでしょう。乾燥害の事例にはパッチ状に枯れるケースもあり、ネキリムシの食害や病気と区別がつきにくいものもあります。

私の自宅でも、以前は毎日水やりをしていましたが、病気がちになりやすいことから、1.5日に1回、2日に1回といったパターンを試していき、最終的に2日に1回に落ち着いたという次第です。

どのぐらいの散水が適切なのかについては、土壌環境や日当たり、庭の風通し、お住いの地域、芝生の品種などによって異なりますので、いろんな散水パターンを試しながらご自宅の適正な散水パターンを探っていただければと思います。

2日に1回のパターンにしても、1回あたりの散水量によってうまくいくかどうかに影響すると思いますので、散水頻度と散水量の組み合わせでいろいろなパターンを探ってみてください。

理想としてはぎりぎり水不足が出ないところで散水できればいいのですが、シビアなところを追求するより少し甘やかすぐらいの方が管理はしやすいかもしれません。

ちなみに、我が家の散水は朝行っています。朝5時すぎに起きて早めに散水を終わらせています。


芝生と庭の様子

自宅の姫高麗芝は除草剤の薬害はすっかり回復し、8月下旬の一番美しい時期を感じさせるような好調さを見せています。薬害は出たものの除草剤のおかげで雑草はほぼ無く、隅の方で散布ムラがあったかなという部分に少し生えているぐらいです。


雨がほとんど降らないこともあって病気も無し、害虫の被害も見られず、キノコも無し、夏バテの様子も無く好調そのものです。

ただ雨が降らないことで地温が上昇しており、その影響で水道水がぬるま湯のようになっていますので、芝生にとってはあまりありがたくない散水になっているかなと思います。2~3日に1回ぐらい地温を下げるレベルのしっかりした雨が降ってくれれば散水も不要になって水道代も助かるのですが(笑)


恒例となっているキトサン溶液スーパーグリーンの週1ペースの定期散布、今日はキトサン溶液スーパーグリーン300倍、超ハード葉素1000倍で平米1リットルの混合散布をしました。

キトサン溶液スーパーグリーンについては散布を継続するほど芝生が好調になってゆくのを実感しています。(芝生が元気になり、病虫害リスクが低下する)


バラの方も女房が毎日世話をしてくれるおかげで猛暑を耐えています。ヨトウの食害が見られるので今日はGFオルトランを散布していました。


ピクシー


可憐な花束のように咲くローズうらら


ヨハネパウロ2世


ローズゴジャール


猛暑はまだまだ続きそうですので、体調にはくれぐれもご自愛を。