日本芝(高麗系)の3月の手入れ

3月の姫高麗芝の様子

3月になると高麗芝の軸(茎)が起き上がり新芽が出始めます。2月に更新作業をしていない場合は、早いうちに行っておくと良いでしょう。更新作業の詳細については、2月の姫高麗芝のお手入れをご参照ください。

更新作業の一つに目土入れがありますが、目土は芝の生育を促進する効果がある半面、目土入れを繰り返すとグランドレベルがどんどん上昇するというデメリットもあります。広島東洋カープの本拠地であった旧広島市民球場では、長年の目土入れによってグランドが30cmも高くなったという事例がありました。

管理人は、不陸修正(ふろくしゅうせい:デコボコを直すこと)を目的とした目土入れを行い、全体への目土入れは控える方向でやっています。芝生の活性化は、今の土壌を改善することで補っています。


芝生の雑草対策

芝生の芽吹く時期は、雑草にとっても良い季節になります。いろいろな雑草が生え始めますので、気がついたらこまめに抜くようにしましょう。除草剤を使用する場合は、雑草の発芽を抑制する「土壌処理効果」のある物がお勧めです。

■除草剤選びのチェックポイント

除草剤には「茎葉処理」と「土壌処理」の2タイプがあります。「茎葉処理」は茎や葉から薬を吸収させて枯らすタイプで、生えている雑草を駆除します。大きくなってしまった雑草には効きにくいことがありますので、発芽を確認したら早いうちの処理が望ましいです。「土壌処理」は発芽を抑制する効果があります。土壌に浸透した薬剤が数ヶ月に渡って雑草の発芽を抑制しますので、生えてこない環境を維持できます。

イネ科から広葉雑草まで幅広い適用があり、なおかつ茎葉処理も土壌処理も可能なシバゲンDFがお勧めです。

芝刈り

必要ありません。

水やり

基本的に水やりは必要ありませんが、肥料を散布した後は土壌が過乾燥にならないよう注意してください。肥料散布後に土壌が過乾燥になると、溶けだした肥料成分が濃くなりすぎて根が傷むことがあります。

肥料

芝生の萌芽時期ですので肥料を散布します。施用量は各肥料の説明書に従ってください。

芝生の病虫害

ほとんど発生しません。




寒地型西洋芝の3月の手入れ

3月のケンタッキーブルーグラスの様子

気温の上昇とともに成長の様子が顕著になり、本格的に成長を促す時期に入ります。寒気で発生していた変色や枯れも次第に解消されるでしょう。根雪の地域では手入れ不可となります。


芝刈り

成長の様子を見ながら芝刈りをスタートしてください。全体の長さの2/3ぐらいを刈るのが基本です。寒地型西洋芝の成長は急速に旺盛になることがありますので、タイミングを逃して伸ばしすぎにならないよう注意してください。

水やり

成長が旺盛になると水分も要求されます。適度に雨が降る場合は散水は必要ありませんが、乾燥が続く場合は週2~3回ぐらいのペースで散水してください。

肥料

粒状肥料(固形肥料)を説明書通りに与えます。肥料によって散布時期やタイミングが異なりますので、説明書の通りに散布してください。応用的な使い方ができる方は様子を見ながらタイミングや量を調整してください。

2月に引き続き3月も有機酸の入った発根向上資材を定期散布しておきますと、根の成長が促されて春の立ち上がりを促進することができます。

病気

気温が徐々に上がってくると様々な病原菌が活動を始めます。症状が深刻になる前に予防資材や殺菌剤で抑制しておきましょう。

■発生の可能性がある病害
ダラースポット病、フェアリーリング病、イエローパッチ(擬似葉腐病)、細菌病、フザリウム病、ピシウム病、紅色雪腐病、雪腐小粒菌核病

冬期根雪になる地域では、紅色雪腐病、雪腐小粒菌核病は11月頃、降雪前に殺菌剤で防除しておく必要があります。

害虫

芝生を食害する害虫のリスクはほとんどありません。3月頃からミミズの活動が活発になり始めますので、糞塚が増えるようなら早めに椿油粕で防除しておきましょう。

夏越しの準備

寒地型西洋芝は、夏になると日中の高温と強い日差しによって光合成ができなくなります。光合成ができなくなると、体内に蓄積された養分を逆転させて生存のためのエネルギーに転換します。そのため、春から夏前にかけて栄養をしっかり吸収させ、健全な成長を促して栄養を蓄積させておく必要があります。夏越しの準備は春から始まっていることを意識して手入れをしましょう。