2019年1月3日(木)
降霜が続きベントグラスに紅葉現象発生
明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
さて、いよいよ2019年が始まりました。この冬は暖冬傾向が続いており、瀬戸内に面した広島県福山市も最高気温10度前後と比較的暖かめの日が多くなっています。ただ、朝は放射冷却で霜が降りる日が増えており、その影響がベントグラスの紅葉現象として現れています。
今日も朝から快晴、放射冷却で氷点下まで冷え込み降霜がありました。日中は穏やかな天候でしたが。
姫高麗芝も霜で真っ白に。休眠に入りましたので手入れもほぼお休み。所々生えてくる雑草抜き取る程度です。
ビオラも霜でぐったり。春の陽気が訪れるまで厳しい寒さに耐え忍びます。
キンギョソウは暖冬傾向だったせいか意外と元気です。
花たちには花用液肥とハード葉素1号を混合して与えました。ハード葉素1号には鉄や苦土が入っていますから、発色を鮮やかにしてくれる作用もあります、お気に入りの組み合わせです。
ベントグラスも朝はこの通り真っ白でした。ここは庭の中でも朝日が当たるのが一番遅いエリアになりますから、霜が溶けるのも遅いですね。
自分の体にこんな風に霜が付着していることを想像すると、それだけでブルっときます。
ごく一部ですが、アントシアンの発生による紅葉現象が見られます。寒さで活動が低下している状態の植物にとって、日光がそのまま当たると光が過剰になってしまうため、それを防ぐためにアントシアン(赤色色素)を発生させてわざと光合成を低下させます。その際、葉緑素があまり低下しない状態だと紫っぽかったりどす黒く見えます。葉緑素が少なくなるほどアントシアンによる紅葉がきれいに見えるようになります。
余談ですが、カロチノイドという黄色の色素が発生し葉緑素が少なくなると黄色になります。
ベントグラスには寒さの耐性を高める目的で液肥を散布。スーパー・ポリ・スピリットの硝酸カリは低温でも吸収が期待できる優れモノです。ハード葉素1号の糖やケイ酸も耐寒性向上が期待できます。
日が高くなって暖かくなるとベントグラスもホッとしたような表情を見せます。
芝生のシーズンインが待ち遠しい方も多いでしょう。できるだけ早く芝生を立ち上げるには有機酸資材の散布をしておくことが有効です。興味のある方はこちらの記事をご参照ください。『春の芝生の立ち上がりを良くするには』