今シーズン最初の粒状肥料散布

2021年3月14日(日)

春の生育促進のため万緑-NHTとエンザアミンを散布

いや~すっかり春になりましたね。日中はポカポカ陽気で車の中は暑いぐらいです。暖かくなると日本芝も根からの栄養吸収が良くなるはず、そんな期待を込めて粒状肥料の散布です。


表の花壇のスイセンも満開。濃い緑の葉と白い花のコントラストがきれいですね。たいして世話もしていないのに毎年きれいに咲いてくれます。


ミニバラの葉もツヤツヤして光合成してます!という感じ。水切れさせるとこのツヤがすぐに無くなってしまうんですよね。で、病気にも弱くなる。私のようなズボラさんは要注意です。


ベントグラスは週1回ペースを目安に芝刈り中。昨年は春から秋にかけて芝刈りのタイミングを逃してばかりで、シーズン後半には35ミリまで刈り高が上がってましたが、現在は17ミリで芝刈りしています。

おかげさまで今年も忙しくさせていただけそうな気配があり、おそらく芝刈りできないことも増えるのではないかと思います。自宅の芝のことより全国にきれいな芝が増えることを願って出荷に全集中!!です。


低刈り実験で裸地化したところがスズメノカタビラに占拠されていましたけど、一斉に枯れ始めたようです。スズメノカタビラをよくご存じの方はおなじみですね。時期が来ると一斉に枯れるという現象。

雑草は強いとは言えど、スズメノカタビラだけでターフを維持するのも難しそうです。


姫高麗芝も気温上昇とともに成長が早まりつつあります。今まで有機酸資材で発根を促してきましたから、いよいよ栄養吸収モードに切り替えです。


昨日の夕方に万緑-NHTを50g/m2、エンザアミンを20g/m2散布。今シーズン最初の粒状肥料で成長の加速に期待です。


ラージパッチの様子ですが、元気な場所が成長するにつれてパッチがはっきりしてきた感じです。昨年と同じような感じですね。


姫高麗芝に発生したラージパッチ

こちらが昨年の4月中旬の様子ですが、ほぼ同じ場所にパッチが発生しているのが分かると思います。病気はだいたい同じ場所に出ることが多く、パッチは外へ外へ拡大しますから昨年より今年の方が外側へ大きくなったような感じです。

私の庭は風通しや土壌環境があまり良くない上に殺菌剤を散布しませんのでこういうことが起こりやすいですけど、殺菌剤できちんと処理すれば防げるはずです。ラージパッチの症状が疑われるようなら早めにバリダシン液剤やロブラール水和剤を散布しておきましょう。

ラージパッチ発生部分にはとある微生物資材を部分散布して様子を見ています。病気が出ないと実験ができないんですよね(笑)

関連記事:ラージパッチの症状と対策

芝生が元気になってくれば雑草も黙ってはいません。これからカタバミなどの春雑草が一気に元気になってくると思います。ただ、以前からお伝えしているようにエアレーションをしている場合は除草剤の薬害リスクが高くなりますのでご注意ください。

私の自宅では更新作業後に有機酸資材で発根を促してきましたから、おそらくリスクは低減していると見ています。来週ぐらいには除草剤を散布したいと思っていますが、芝生以外の理由で全体散布は見送る可能性もあります。(理由は後述します)


雑草シーズンに合わせて松浦商店ネット本店では新たな除草剤をラインナップしました。まずこちらはシバキープIII粒剤です。シバキープII粒剤が生産中止になり、薬剤の成分が変更されてIIIとして新登場しました。

基本的な使用目的や使い方はIIの時と同じです。IIの時はイネ科雑草にはよく効くけどアカカタバミがやや苦手という一面がありましたが、それがどうなっているのか実際に試してみたいですね。

IIIになって容量は900gと3kgの二種類になりました。


こちらはシバキープPro顆粒水和剤 分包です。以前は散布容器付きでしたが、容器無しで再登場しました。成分には変更はありません。

シバキープPro顆粒水和剤は当初広葉雑草のみに適用がありましたが、昨年(一昨年だったかな?)イネ科雑草も対象となり、幅広い雑草に使用できるようになりました。シバキープIII粒剤とよく似た効果になっていますけど、最大の違いはカヤツリグサ科に適用があるということでしょう。ヒメクグやアカカタバミといったカヤツリグサ科の雑草は手作業では防除困難ですけど、シバキープPro顆粒水和剤を散布すれば簡単に除草できます。


シバキープエースシャワースプレーは新登場ではありませんが、商品ラインナップに加えましたのでご紹介します。

薬剤の成分はアージランとMCPPの混合で、イネ科から広葉雑草まで幅広く適用があります。

シバキープIII粒剤やシバキープPro顆粒水和剤を全面散布し、散布ムラなどの理由で部分的に生えてきた雑草をシバキープエースシャワースプレーでスポット散布というのがメーカー推奨の使い方です。

面積が広い芝生の場合は、スポット散布といってもそれなりに散布量が必要になるでしょうから、そういう場合は薄めて使うシバキープエース液剤が割安になります。


これらの除草剤は松浦商店ネット本店の除草剤のカテゴリに商品登録していますので、よろしければご利用ください。


さて、話変わって黒柴の伊勢。以前体調が芳しくないことを報告しましたけど、その後も病状はよくありません。

元々腎臓に結石があり、病院の先生からは手術不可(治療不可)と言われていました。療法食やサプリ、投薬などで症状の進行を抑える方針でしたが、おそらく結石が大きくなってるのでしょう。腎臓がうまく機能していないことによって他の内臓にも悪影響を及ぼす状況になっているみたいです。

食欲もあまりなくここ2週間ぐらいで急にやせ細ってきました。家の中を歩くのもヨボヨボで散歩も庭をぐるぐる回るのがやっという感じです。

先ほど除草剤を全面散布できないかもしれないと書いた理由がこれなんです。除草剤自体は植物特有の生理現象に作用するためペットや人間には危険性が無いとはいえ、散布直後はさすがにうろうろさせるわけにはいきません。全面散布をしてしまうと伊勢が庭を散布することができなくなってしまうので、部分散布で場所を変えながら対応しようかと思っています。

結石を取り除く手術ができない以上根本的な治療は期待できず、あとはどこまで長生きさせてやれるかというところですね。女房が献身的な看病をしてくれています。


さて、芝生の方は肥料を散布しましたので、土壌が乾燥しすぎないように様子を見ていきます。春は基本的に散水不要の季節なんですけど、雨が少ない時には土がカラカラになりすぎないように散水をしてください。(特に施肥後)