梅雨の合間の晴れ間を利用してミミズ駆除

2021年5月23日(日)

何年かぶりの椿油粕によるミミズ駆除

今日は久しぶりに朝から快晴。気温もかなり上がりそうです。このチャンスを生かして椿油粕によるミミズ駆除を決行。我が家ではここ3年ほどpH下降剤によるミミズ抑制のテストをしていましたので、椿油粕は散布していませんでした。

結論からしますと、pH下降剤によってある程度のミミズの抑制はできるものの、頻繁に散布する必要があるため手間とコストがかかることと、散布頻度が上がるとpHが下がりすぎる可能性もあることから、やはりミミズ対策としては椿油粕が妥当でしょう。昨年からミミズに関する処理をあまりしていませんでしたから相当数のミミズがいることが想定されます。さてさて。

※本日の芝生管理記録にはミミズの写真が出てきます。苦手な方はご注意ください。


バラの開花期が終わってさみしい時期に入りました。また栄養を与えておかなければ。万緑-NHTには花芽を増やす成分も入っていますから、花や実物野菜にもぜひご活用ください。


バラの向こうにはキジトラのいすずが。この子は窓から外を眺めるのが大好き。今日はちょっと眠そうです。


ベントグラスは成長がさらに旺盛になり、週2回ペースの芝刈りでも軸が上昇し始めました。


刈り高を17ミリから20ミリにしましたが所々軸刈りになります。ベントは本当に成長が早いですね。


姫高麗芝は17ミリで週1回ペースの芝刈り。こちらも気温上昇と雨で成長が旺盛になりました。1段ギアが上がった感じです。


姫高麗芝にはびこっていたカタバミはシバキープPro顆粒水和剤の散布から1ヵ月ほどでほぼ壊滅しました。カタバミが繁殖している芝生にはお勧めの除草剤です。


さて、今日の本題は椿油粕によるミミズ駆除です。

通常であれば散布してすぐに散水、というパターンなのですが、今日は用事が詰まっていて時間が厳しかったので変則的な施用をしました。

昨日の夕方に椿油粕を平米100g散布し、今日は散水とミミズの回収、で作業を組み立て。


雨が続いて土壌には水分がたっぷりあり、さらに夜露も降りることから、おそらく朝には何匹かミミズが出ているだろうと予想していましたが、結果その通りになっていました。このようなミミズを数匹確認。

これは浸透圧の関係で水分のある所にサポニンが浸透していったことによるものと思います。

朝は鳥たちのお食事タイムがありますから、実際にはこれよりももっと出ていたかもしれません。以前、出てきたミミズを放置していたらきれいさっぱり無くなっていたことがありましたが、おそらく鳥に食べられてしまったのだと思います。


土壌に水分があることからサポニンの浸透性が高いだろうと期待しながら本日7時頃より散水開始。


椿油粕を施用した際に強いシャワーを当てると泡立ちますが、泡立てなくても効果は発揮されます。サポニンをいかに土壌に浸透させるからポイントになりますので、私の場合はふんわりとした散水で泡立てずにゆっくりとサポニンを染み出させていくイメージで散水しています。


予想通り今日は反応が早かったです。散水している端からミミズが出てくる出てくる。念には念を入れて50平米の芝生に対して40分ほどかけて散水しました。

ミミズはいろんな深さに潜んでいるようですから、深いところにいるミミズにもサポニンが届くようにじっくりとしみこませていきます。


椿油粕散布後の散水は、ホースリールから遠い場所から始め、徐々に巻き戻しながらやっています。ミミズが大量に出てきた中でホースを巻き戻すのは嫌ですからね。


散水後半にもなるとこのシャワーの向こう側に大量のミミズが出てきているのが見え、回収のことを想像しながらゲンナリ(笑)


ビニール袋に新聞紙をしいて簡易回収容器に。


ミミズ回収専用のトングで捕まえていきます。数は数えませんでしたが数百匹レベルです。久しぶりの椿油粕は大成功になりました。これでミミズの糞塚も激減することでしょう。


さて、椿油粕の施用に関するお問い合わせでよくいただくのが「出てくるミミズの数が少なかった」という件です。一度大量のミミズを見てしまうと毎回そのインパクトを期待されるようになると思いますが、例えば昨年の駆除がタイミングよく行われていて残された卵が少なかった場合、今年のミミズの発生は少なくなります。そうすると椿油粕を施用しても前年のようなインパクトのある光景にはならないこともあります。

椿油粕のご使用経験がある方からこういったご質問をいただくのは、そういう理由もあるのではないかと推察しております。

いかんせんミミズが潜んでいるのは土の中ですので、あらかじめどれぐらい存在しているかというのは正確には把握することは難しいでしょう。また、糞塚の数とミミズの数も必ずしも比例せず、糞塚があまり無いのに多量のミミズが出てきたり、逆に糞塚がたくさんあるのに数匹しか出てこないことも過去にありました。

椿油粕の施用によって毎回大量のミミズが出てくるとは限りませんので、もし椿油粕を散布しても思ったほどの効果が得られなかったと感じた場合は、その後に新たな塚ができるかどうかを観察してみてください。

ミミズ対策についてはこちらにもまとめておりますのでよろしければご覧になってみてください。ミミズが出てこなかった時の判断も掲載しています。
芝生のミミズ対策