天候不良が続く場合の対処法

2021年8月15日(日)

秋雨前線の停滞で天候不良が続く中、かろうじて芝刈り

ついこの間までの好天続きが嘘だったかのように連日の雨。秋雨前線は20日頃まで停滞するとの予報が出ています。すでに雨や曇りが続いているところに、さらに天候不良が続くようです。

この週末は危うく芝刈りのタイミングを逸するところでしたが、今日は曇り空になってくれたおかげでなんとか芝刈りできました。


降り続いた雨がひと段落してバラもほっと一息。


昨日まで降り続いた雨が今日は上がって曇り空。このチャンスを逃すまいとベントグラスを25ミリでカット。気温が低めの日が多かったせいか傷んでいた部分の修復がこの時期にしては進んだのではないかと思います。夏の傷みのピーク越えまであと3週間ほどです。


姫高麗芝は20ミリで芝刈り。雨が降り続いていたのでかなり徒長しているかと思っていたのですが、刈草の量はさほど増えてなかったですね。前回の芝刈りより1割増しぐらいかなという感じ。こちらは気温が低めだったことで成長が多少抑制されたのかもしれません。


今日は女房も草取りで参戦。花壇周辺の雑草をきれいに除去してくれました。


芝刈りをしているとミミズがひょっこり現れました。芝生の中にいたのか周辺の花壇から逃げてきたのがよく分かりませんが、糞塚がまったく無い状況でも存在している可能性は考えておいた方が良さそうです。


天候不良が続く場合の芝生の手入れ

天候不良が続く場合に最も懸念されるのが光合成不足です。雨や曇りで日照が弱くなりますから当然のことながら光合成が不足し、吸収した栄養の生理移行が滞って病虫害が好む物質が芝生体内に蓄積されやすくなります。

それを少しでも緩和するにはカリを吸収させるのが有効です。カリは植物の生理移行を促す作用があります。スーパー・ポリ・スピリットにはカリの中でも最も吸収が早いとされる硝酸カリが含まれていますので、速効性が期待できます。普段の液肥としても活用できますし、私のお気に入りの資材の一つです。

今日は500倍で葉面散布しておきました。通常は1000倍で平米1リットル程度ジョウロで散布しますが、葉面散布の場合は希釈液が平米300~500ml程度になる感じでサラッと散布しています。葉面散布にしたのは明日以降に雨が降ると流されてしまうためもったいないかなというのが理由です。ただ、今日が晴天で猛暑日だったりすると500倍ではなく1000倍にしていたかもしれません。この辺りは状況に応じて臨機応変にしています。こう言えばかっこいいですけど、要するに勘で適当にやっているということです。


天候不良になってからの対処だけでなく、天候不良になる前にできるだけ健全性を高めておくことも重要です。発根を促す資材、土壌環境を整える資材、微生物を豊かにする資材、光合成を促進する資材、栄養バランスを考えた資材の組み合わせなどを考慮しながら日常の手入れをしておきましょう。


天候不良が続く場合の殺菌剤の散布

予想通りですが長雨が続いた影響でカーブラリア葉枯病が発生しています。これからさらに1週間近く天候不良が続きそうですから症状が進行するのは確実でしょう。

我が家では自然治癒に任せて農薬散布はしませんが、症状が心配な方は農薬散布がいいでしょう。ただ、雨が続く場合に農薬を散布しても意味ないのでは?とご心配な方もおられると思います。

病気がすでに発生し始めている場合は雨が続くような時でも散布しないよりした方がマシですから、少し雨が小康状態になった時などに殺菌剤を散布し、長雨が終わったらすぐにローテーションで違う殺菌剤を散布するという考え方もあります。

例えば葉枯病の場合は、天候不良の中でロブラール水和剤を散布、天候が回復したらラリー水和剤を散布、といった感じで。

ロブラール水和剤のように希釈倍率に幅がある場合は濃い方の希釈で散布しておくといいでしょう。


せっかくきれいに仕上がってきた芝生ですが、ここのところの天候不良で発色もやや悪くなったような感じでちょっと残念ですが、早いこと天候が回復するのを願いたいですね。